えりものエゾイワナ

前回からつづく)

黄金道路といえば、
美しい太平洋の景色が魅力だ。

だから、一般の人は
海を眺めながら
ドライブすることが多いだろう。

ところが、僕は違った。
トンネルを抜けるたびに
安全な場所に車を停めて、
山や谷筋の方向に視線を向ける。

どこかいい場所、無いかなあ~?

そうこうしているうちに
なんだか鱒が棲息していそうな
小河川を見つけたので、
インターネットで
そこが禁漁河川かどうかをチェック。

結果、大丈夫だったので、
タックルを準備して
少しだけ川を釣り上ってみた。

流れは貧相で、
お世辞にも
期待値の高い川とは言えなそう。

おまけに、
エサ釣り師にかなりしつこく
叩かれた跡が残っていた。

それでも、
ラッキーなことに
小型のエゾイワナが顔を出してくれた。

海からすぐの場所でエゾイワナ。
これも「北海道らしい」
と言えばそうだろう。

続いて訪れた隣の小さな川でも
エゾイワナが姿を見せてくれた。

こっちの川の方が魚の数が多く
しかもまともなサイズも多かったが、
先ほどの小河川の魚とは
かなり魚体の印象が違っている。

近所の川なのに
エゾイワナのビジュアルが
全く違っているのは実に興味深い。

ささやかではあるが
こんなワクワクする発見があるのも
未知の川を探索する
楽しみのひとつであろう。

「えりも」と言えば、
春うにであり、日高昆布であり、
ツブ貝であり、銀聖であり。

そんな海の幸を
思い浮かべるのが一般的だと思う。

ちなみに「銀聖」は
日高のブランド鮭のこと。

ブランド化されるほど
高いクオリティーを誇る海の幸が
このまちには「これでもか」と
ラインナップされているのだ。

そんな「海のまち」で
小さなエゾイワナをチマチマ釣る。

一般人には、
およそ理解されない
価値観かもしれないけれど、
僕たちアングラーにとっては
むしろ自然な感覚。

なんて思ってたんだけど
そんな病的なアングラーは
実は少数派なのかな!?

だって帰り際、
海でサケ釣りをしていたオッサンに、
「わざわざこんなところまで来て、
ちっちゃいイワナを釣って
いったい何が楽しんだろうね~」
と毒を吐かれてしまったのですよね。

もちろん、
「うるせー、バーカ!」
なんて下品な言葉は
心の中でも言ってませんよ、たぶん。

ただその人、
サケ釣り用タックルのほかに
筋子を入れたビニール袋を持っていたので、
「あれっ、サケはどうしたんですか?」
とは聞いてやりましたけど(笑)

だって、これじゃあ
海岸に熊が出るのも当然。

この人たちは、
「地元の人に申し訳ない」という気持ちに
ならないのかな???

とは言え、
また相手にしてはいけない人に
毒を吐いてしまった。。

でっかい幼稚園生は、
いつまで経っても
小学校に上がれないようです(汗)

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