かつてお世話になった知人が
大型のイトウを狙って
北の大地、北海道にやってきた。
そんなこともあって、
今週は、イトウの川でプチガイド。
ガイドだから、
当然、自分は釣りをやらないはず!?
基本はルールを守ったけれど、
どさくさに紛れて、
1本だけ、控えめなサイズのイトウを
キャッチ&即リリース。
どさくさに紛れてだから、
魚の画像がないことには、どうかご理解を。
そんなこともあったけど、
あくまでも、今回のミッションは
プチガイドと写真撮影。
イトウが棲むフィールドの周辺には
名もなき原生花園が広がっているのだ。
プチガイドをしながら、
今度、仕事で使う予定の画像を
あっちでパシャリ、こっちでパシャリ。
イトウ釣りももちろんイイけど、
辺り一面に広がる原野に、
多様な生物の息づかいを感じられるのも
ここ、宗谷・留萌地方の
大きな魅力のひとつと言えるだろう。
イトウが棲む川の河畔で
しばしばみられるセンダイハギ。
例年、春イトウのシーズンと
ほぼ季節を同じくして咲く花だ。
こちらは、北海道の
湿原を代表する花、エゾカンゾウ。
今年は異常なほど高温の日が続いたため、
5月中に咲いてしまったのは
本当に驚きである。
河原に咲く、遅咲きの桜。
自信はないけど、
カスミザクラの一種だろうか?
それにしても、
増水すれば水没してしまう水辺で
力強く命をつないでいることに
本当に驚きを隠せない。
だって、ここ、汽水域だし・・・。
塩水かぶって、大丈夫なの!?
足元には、クロユリの花も咲く。
乗鞍岳かどこかの
標高3,000m近くの場所に
群生していたことを、ふと思い出す。
「すぐそこが海」というロケーションで、
クロユリが咲いているというのも、
ここ北海道ならではと言えるだろう。
この蜂、何という名前なのかな?
クロユリの花粉をたっぷりと身にまとって、
花から花へと元気に飛び回っている。
そうそう、5月は
鳥たちにもヒナが誕生する季節。
こちらは、カモの家族。
仲良さそうに川を泳ぐ姿は
とっても愛らしく映るけど、
イトウにガブっとやられないのかが
ちょっと心配だな(笑)
毎年訪れている初夏の道北だけれど、
改めて考えてみると、
本当にスゴイところに来ているんだって
実感することも多い。
礼文島では、レブンアツモリソウが
ちょうど見ごろを迎えていて、
これからは、一般の観光客の姿も
日ごとに増えていくことだろう。
せっかく、イトウ狙いで
初夏の道北地方を訪れたなら、
是非、釣り以外のところでも
存分に楽しんでいってほしいと思う。
イトウにお目にかかれれば、
もちろん言うことなし。
でも、もしイトウに
出逢うことができなくても
素敵な旅の思い出が
必ず胸に刻まれると思いますよ!