夕刻のひとサボり

今日は、朝から
暴風が吹き荒れていた。

こんな日は、
支笏湖の誘惑がない分、
仕事が実によくはかどる。

ところが、
集中して作業を進めた結果、
15時を過ぎたあたりになって
突然の電池切れ。

東京ラブストーリー世代にしか
わからないような死語が
ふと頭に浮かんできた時点で、
すでにアウトだろう(笑)

さりとて、
電池が切れちゃったものは
仕方がない。

窓から外を見ると、
ちょうどよく
暴風もおさまってきている。

ネットサーフィンで
時間を浪費するくらいなら
極寒の夕涼みにでも
出掛けたほうがよっぽどマシ。

そうと決まれば、
とっとと出かけないと
すぐに日が暮れてしまう。

ウェットな路面を
いつも以上に慎重な運転で走り、
支笏湖畔に着いた時には、
時刻はすでに16時半を回っていた。

まあ、ここまで来ただけで
目的の半分は達成したようなもの。

あとは、
空いている場所にサクッと入って、
冷たい季節風にあたりつつ、
しっかりと充電すればいいだけ。

…だったのだけれど、
こんな悪天候にもかかわらず
結構な数のアングラーの車が
国道の脇に停まっている。

みんな、
根性あるよな~

…なんて感心しながら
車を走らせていると、
支寒内のあたりだけ人がいない。

よし、今日はここいらで
30分一本勝負を
決め込むことにしよう。

急いで準備を整えて、
深い雪をかき分け
湖畔へと向かった。

湖岸に立つと、
昼過ぎまで吹き続けた
暴風の影響が残っているのか、
波の高さの割に
岸沿いに広く濁りが入っていた。

お~、これなら
ワンチャンくらいあっても
いいんじゃない!?

デスクチェアーに座っている時は
完全に電池切れだったはずなのに、
フィールドに立った時点で、
すでにエネルギーが
ずいぶんと回復している。

う~ん、
これじゃあまるで
支笏湖メガソーラー?だな…(笑)

コツコツ

それは、
だいたい20回目くらいの
キャストだったと思う。

かすかな違和感を感じ取り、
渾身のアワセをくれてやる。

ピチャピチャピチャピチャ…

あちゃ~、
これは小ブラだー

首尾よく
フッキングできた満足感と
魚のサイズに対する
少しの不満が入り混じり、
なんだかちょっと複雑…

でも、夕方のひとサボりで
サクッと生命反応を得られたんだから
文句なんて言っちゃいけない。

最初は、魚に触れずに
リリースしちゃおうかと
思ったのだけれど、
まあまあ、一応はネットイン。

サイズにして、
およそ40cmほど。

あどけない表情をした
銀ピカ回遊系の
小ブラちゃんでした。

まあまあ、
そもそもこの場所に
立っていること自体が
まったくの予定外なんだから、
アブラビレを拝めただけで
もう100点満点。

とかなんとか言って、
自分を慰めてみたりしたんだけれど
よくよく考えれば
なんとも贅沢すぎる話である。

ハードルを
上げるのは自由。

だけど、小ブラだって
支笏湖の立派なワイルドトラウトだ。

サイズに
ちょっと不満があるくらいで
魚に対する感謝の気持ちを忘れては、
いつか必ず
自分にしっぺ返しがくるからね。

小ブラちゃん、
軽く扱って
本当に申し訳ありませんでした。

そんなこんな
支笏湖の湖畔で
夕刻のひとときを過ごしていたら
あっという間にフル充電が完了。

よし、明日からまた頑張るぞー…
って、ちょっとサボり多すぎだろ!

う~ん、次は来週かな???

いやいや、その前に
ちゃんと資料をつくっておけよ、
おい自分!!!(汗)

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