偶然から必然へ

カミングアウトすると、
今回の釣りのテーマは
「偶然から必然へ」。

前回、
ニジマス狙いの外道として
偶然出逢うことができた
あのスーパーオショロコマ。

でも、
あの出来事は、
はたして本当に
二度と起こり得ない
"奇跡"だったのだろうか。

この2週間、
心に余裕がある時には
ずっとそんなことばかりを
考えながら過ごしていたのだ。

日常生活を送る中、
あの衝撃的な出来事を
さまざまな視点から
振り返ってみる。

すると
なんとなくではあったが、
一つの仮説が
頭の中に浮かび上がってきた。

その仮説の中で
一つだけ確信を持てたのは、
本流の水温が一桁になる
今の時季だからこそ、
あの場所にオショロコマが
いたのだということ。

夏にエントリーしたことがないので
はっきりしたことは言えないが、
盛夏、この渓はおそらく、
水温が20℃前後まで
上昇するのではないだろうか。

だとすれば、
いわゆるオンシーズンに
オショロコマが
好んであの場所にいるとは
とてもとても思えない。

もしも自分が
オショロコマだったら、
適水温を求め
支流の奥の奥へと
遡上するに違いないからだ。

そしてもうひとつ、
あの偶発的な出来事を
読み解くための
重要なヒントになるのではないか……

そう思えたのは、
前回のオショロコマが
ややスキニーな体型をした
産卵後の個体だったこと。

一般的に鱒たちは
産卵を終えると
体力を回復させるため、
ベイトが豊富で
栄養補給しやすい場所へと
移動しがちなもの。

あのオショロコマも、
2週前、
そんな理由であの場所に
いたのではないだろうか……。

あくまでも
想像にすぎないのだが、
自分なりには
そんなふうにも考えていた。

そう、
つまり例の
スーパーオショロコマは、
"偶然"あの場所にいたのではなく、
彼なりの理由があって
あの場所に
定位していたのではないか、と。

そんなこんな、
首尾よく2尾の
ニジマスをキャッチした後、
2週前にスーパーオショロコマを
キャッチした
あのポイントへと移動。

まずは深呼吸を一回、
その後、大きな期待を胸に
流れに向かって
ルアーを丁寧に放り込む……

けれども、
そこではノーバイト。

さすがに
そううまくはいかない。

柳の下に
2匹目のドジョウは
いなかったらしい。

それでも、
自分でも不思議に思えるくらい
ガッカリ感は
まったくなかった。

もしも自らの仮説に
一定の説得力があるのだとすれば、
あの場所とあの場所も
「偶然」を「必然」に換えるチャンスを
内包しているに違いない。

そんな確かな手応えを
自分なりに感じていたからだ。

そして、
次のポイントで、
「偶然」が「必然」へと
置き換わる瞬間が
ついにやってくるのであった。

どうだろう、
たったの2尾目ではあるけれど、
これはもう
「必然」と呼んで
いいのではないだろうか。

前回は外道だったが、
今回は紛うことなき本命。

そう、
このオショロコマに狙いを定め、
そして狙いどおりに
キャッチへと至ったのである。

魚体に刻まれた
数々の傷を見れば一目瞭然、
このオショロコマもまた
間違いなく
アフタースポーンの個体であった。

そして、
定位していた場所も
まさに自らの仮説の中で
イメージしていたとおりのスポットだ。

うんうん、
少なくともこの一帯では、
この時季にスーパーオショロコマを
狙ってキャッチすることが
可能だということ。

この一尾で
それを検証できたことは、
自分の中でも
久しぶりに手応えを感じる
大きな収穫だったんじゃないかな。

こうなってくると、
いよいよ今度は
アフタースポーンのこの時季ではなく、
もっと彼らの
コンディションがいい時期に、
うまいことアクセスできないか……

そう考えるのは、
トラウトアングラーとして
自然な発想だろう。

正直なところ、
今はこれと言った
手応えを感じているわけではないから、
そう簡単に
思いどおりの展開へと
持ち込めるなどとは思わない。

でもまあ、
近くやってくる自主禁漁期を前に
嫌でも探究したくなるような
課題が顕在化したことは、
大きな喜び以外の何物でもないのだ。

ヨシヨシ、
これで今年の冬は
楽しく過ごせそうだぞ!

心からそう思えたこともまた、
前回の魚、そしてこの
スーパーオショロコマと同じくらい
大きな収穫だったのかもしれないな。

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