ニセコの小渓流1

ようやく
夏らしさが戻って来た
ここ数日の北海道。

けれども、北海道らしい
カラッとした気候になるのは、
この週末までの予報。

来週は蒸し暑くて
スッキリしない
空模様が続くらしい。

ならば、今のうちに、
涼しげな流れに刺さって
夏鱒たちと戯れたい。

ふと、そんな衝動にかられ、
急遽、昨日の昼過ぎから
ニセコ方面へと車を走らせた。

ターゲットは、
ニセコ山系のオショロコマ。

もちろん、
夏ヤマメも魅力的だったのだが、
ここのところ
まとまった雨が降っていない。

さらに
4連休明けということもあるから、
さすがに大型は期待薄だろう。

ならば、
今年はまだ様子を見に行っていない
いつものニセコの渓で
オショロコマたちの
"安否確認"をしておこうか。

頭に描いていたのは、
そんなイメージであった。

"安否確認"
という言葉を使ったのには、
もちろん理由がある。

ニセコ山系のオショロコマは
かなり瀬戸際感があって、
さらに最近は、
彼らを狙う釣り人が増えているからだ。

もちろん、
自分が食べる分だけ
キャッチして持ち帰ったくらいでは
簡単に絶滅はしないだろう。

けれど、根こそぎ釣って
ご近所さんに配ったりすれば
近い将来、
息の根を絶たれても不思議はない。

フィールドに投棄された
ブドウ虫の空き箱を見るたびに
ついつい不安な気持ちになってしまう。

だって、良識のある釣り人なら
ゴミをフィールドに
捨てて帰ったりしないからね。

この日、最初に目指したのは、
エントリーを予定していた中で
もっとも標高が高い場所にある小渓流。

ちょうど
午後の暑い時間帯でもあったから、
少しでも涼しい場所から
釣りをはじめたかったのである。

とは言え、
ニセコの道の駅で27℃だから、
特別に暑いわけじゃない。

でも、最近、
体力の低下が目立つオッサンには
この温度でも
結構カラダに堪えるものなのだ。

現地に着くと、気温は23℃。
う~ん、とっても快適だな~。

小渓流は
予想どおりやや渇水気味。

ただ最近の北海道は、
ずっと低温傾向が
続いていたこともあってか、
7月下旬のこの時期にしては
水が冷たく感じられた。

うんうん、
これはいい傾向。

あとは、
先日の4連休で
どれくらい魚たちが
いじめられているかだな。

流れにルアーを流し込んでみると、
ちょっとザワザワとした
僕の気持ちとは裏腹に
最初のポイントから
いつもと変わらない様子の
オショロコマが
元気な姿を見せてくれた。

あ~、よかった。
今年もなんとか
命をつないでいてくれたんだ。

もちろん
「うれしい」という感情もありつつ、
むしろ、安堵の気持ちの方が
正直、大きかったかもしれない。

この渓のオショロコマは、
とにかくヌルヌルとしていて
一瞬、両生類なんじゃないかと
思わず疑いたくなるほど。

それほどまでに、
原始の姿を
今にとどめているように思えるのだ。

この日は、
例年以上に魚の反応が良かったので、
こんな写真を撮ることもできた。

でも、ニセモノに対して
あまりに簡単に口を使うから
逆にこっちが心配になってしまう。

もう十分だ。
あとは、魚に負荷が
かからないところに場所を変えて
もう少しだけ
写真を撮らせてもらうことにする。

なんでだろう、
この川のオショロコマには
"可憐"という言葉が似合わない。

少なくとも
都会の垢抜けた
少女の姿ではないのだ。

でもその分、
「本当に大切なもの」が
残っているようにも思え、
見ようによっては
神々しささえ漂わせている。

この魚、いつ観ても
ギスギスした気持ちを
穏やかにしてくれるんだよなあ~。

この渓に
このオショロコマあり。

ドラマの名作
"やまとなでしこ"っぽく言えば、
「神様のルール」
ということになるのかもしれないな。

この渓でのタスクは
およそ1時間あまりで終了。

残された時間も少ないので
そそくさと次の渓へと向かう。

さてさて、
次の渓でも
オショロコマたちは
無事にいのちを
つなげているのだろうか。

次回へつづく)

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