昨日朝、
突如として発令された
津波注意報。
その後ほどなくして
津波警報へと格上げされ、
北海道の太平洋沿岸地域には
一気に緊張が走りました。
実はわたくし、
津波注意報が発令された
まさにそのタイミングで、
ゲストの方とともに
津波浸水想定区域内にある河川へと
釣りに向かう途中でして……
運が良かったのは、
地域の防災無線から
津波注意報発令の一報を
運転中に聞き取ることができたこと。
そして、
NHKのラジオを
クリアな音質で受信できる環境に
身を置いていたこと。
この2つの
幸運が重なって、
すぐに安全な内陸側河川へと
退避することができたのでした。
おそらくですが、
海釣りを志向するアングラーは
程度の差こそあれ、
一定程度津波に関する知識を
持っているのだろうと想像します。
ですが私たち
トラウトアングラーに限定すると、
必ずしもそうは言えない。
海アメや海サクラの釣りに精通する
一部の人を除き、
津波対策という概念が
頭の中にまったくないという方が
少なくないのではないか。
あえて
忖度なしに言えば、
これが私の抱く
正直な印象と言ってもいいでしょう。
とは言え、
この記事は
決して誰かを批判する目的で
投稿するわけではありません。
この機会を逃さず、
今後は一定の津波対策をして
釣りを楽しみましょうよという
メッセージにしたい。
そんな意図を持って、
あえて記事化することを決めました。
この写真は
猿払川河口の様子(過去のもの)。
昨日、
私が向かっていたのとは
まったく別の場所ですが、
「もしもここにいるときに
津波警報が発令されたら怖いな」と
考えている場所の代表例として、
この大人気ポイントを
挙げさせていただきました。
さて、
この場所で
イトウを狙っている最中に
突如津波警報が
発令されたとしたら……
とっさに
どのような行動を
取るのが適切なのか、
その後、
どこを目指して逃げればよいのか……
ちゃんと
頭の整理は
できているだろうか……
ポイントに立つ前に、
そう自分自身に
問いかけているかいないかで、
いのちが助かる可能性は
まったく違うものになると思うのですよね。
例えば
この猿払川河口なら、
河口北側の国道沿いに
ちょっとした丘陵地帯がありますので、
一刻を争う状況なら
まずがそこに逃げ込むのが
最善の策と言えるでしょう。
一方で、
多少の時間的余裕はあるけれど
発令されたのが
もしも大津波警報だったとしたら、
慌てずに車を走らせて
内陸にある鬼志別地区を目指したほうが、
より安全とも言えます。
私たち
トラウトアングラーは、
一般の人と比べ
遠征先で自然災害に遭遇する
リスクが高いのは間違いありません。
「自分の身は自分で守る」が
大原則であることを考えれば、
想定可能な自然災害に対する
最低限の対策を講じておくことは
遠征アングラーにとっての
必須要件と言ってもいいでしょう。
もちろん、
遠征先での対策には
限度があるのですけれど、
できる限り地元の方々に
迷惑を掛けないようにしつつ、
仲間と自らのいのちは
しっかりと守る。
そのために
必要なことは何か、
常に考えながら行動することが、
超高齢化社会に突入したこの時代、
以前にも増して
大事になってきたのかな、と。
ということで、
今日は標記テーマで
ゲリラ投稿を
させていただきました。
私自身も
正常性バイアスに流されることなく、
今後もできる対策は
しっかりとやっていかなきゃいけない。
そう再確認する
機会にしたいなと思っています。