一昨日の夕方、
僕は車で支笏湖畔を走っていた。
やや強い北西風が吹き付ける中、
南岸は満員御礼。
美笛の入口も含めると、
ザックリ、３０台くらいは
アングラーの車が停まっていたと思う。
仕方がないので、来た道を折り返し、
北岸の空いている場所に入る。
空は快晴の厳しい条件だったけれど、
結構な勢いで波が入り込んでいたから、
ノーチャンスではなさそう。
そんな根拠に乏しい余裕を
ぶちかましているところから、
この日のダメダメは
すでに始まっていたのだが・・・。
キャスト開始して、およそ３０分。
幸先よく、
この日最初のバイトを捉えた。
沖でジャンプを繰り返す魚は、
５０に届くかどうかのサイズの
元気なブラウントラウトだ。
このサイズなら余裕だな。
そんなナメ腐った心持ちで
ファイトをしていると
ここで、予期せぬアクシデントが襲う。
なんと、
倒木に巻かれてしまったのだ。
しばらく魚が出てくるのを
待ってみたものの、
一向にらちが開かず、
結局、フックアウト。
いったい
何をやってるんだか・・・。
そう、
これが１つ目のダメ。
この日のダメは、
これでは終わらない。
フックアウトからおよそ２０分後、
次のバイトを捉えるも、
キャッチしたのは、
３０ｃｍにも満たない
極小のブラウントラウト。
苦笑いしながら、
一応、写真でも撮っておくかと
ネットに魚を入れたのだが・・・
なんと、魚が小さすぎて、
ネットの網目から逃走。
あーあー、
何やってんだか・・・
そう、これが２つ目のダメ。
これくらいのダメなら、
まあ、たまにはあること。
でもね・・・
ちょうど、
西日が恵庭岳に隠れるタイミング、
この日、３度目のバイトを捉えた。
今度は、ファイトに
それなりのトルクがあったのだが・・・
ギラッ、ギラッ
あーあー、
やっちまった。
なんと言うことか、
サクラを誤射してしまったのだ。
魚体に手を触れることなく、
フックを外してリリース。
いや～、もうダメダメ。
さすがにあきらめて、
家に帰ることを決めた。
とりあえず、
夕食を摂って、一旦小休止。
さてさて、
この日のダメダメさ加減を
ブログにアップしようかと
おもむろにＰＣを立ち上げた時、
ふと気づいてしまった。
あ゛っ、
湖の写真を撮るのを忘れた・・・
いや～、
これはもうダメすぎるでしょ。
画像が何もないんじゃ、
釣りの記事になんないじゃないの！
ということで、
ブログを書くのも断念。
とっとと寝て、
翌日を迎えたのであった。
昨日は、コロナの影響で
仕事に余裕があるとは言え、
さすがに、ちゃんと
やらなきゃいけないこともあるので、
午前中から、ビッシリお仕事。
それでも、
業務量が減っている分、
１６時前には、
この日のノルマはクリアできた。
肩こりもヒドくなってきたし、
気分転換に、
湖の写真でも撮りに行くかな。
どうにも、前日の忘れ物が
気になって仕方なかったので、
最低限の荷物を積んで、
支笏湖へと向かうことにした。
どこで写真を撮ろうかなどと考えつつ、
南岸の国道を走っていると、
前日より、
明らかにアングラーの数は少ない。
って、言っても、
もう時刻は１７時近かったのだから、
すでに帰宅したアングラーも
多かったのかもしれない。
もちろん、
タックルを積んできたのは
言うに及ばず（笑）
ササッと準備して、
湖岸へと降りる。
湖畔に立つと、
イイ感じの向かい風が吹き付けていて、
雰囲気は上々。
ん・・・
この日は、写真を撮りに
来たんじゃなかったっけ！？
そうなんだけど、
せっかくだからとかなんとか言って、
まずは、キャストしてみる。
すると、その２投目・・・
ドン・・・
あれっ、喰ったよ！？
まあ、こんなこともある。
っていうか、
支笏湖らしいと言えば、
そうだろう。
ダメなときは
とことんダメダメなのに、
うまくいくときはあっけないもの。
この意外性がまた
支笏湖の魅力なのだけれどね。
サイズは、
６０に少しだけ足りなかった。
けど、ブリブリ、ビカビカの
ブラウントラウト。
そうそう、こういう
コンディションのイイ魚が釣れれば
やっぱりうれしいのだ。
魚が元気なうちに
リリースを無事完了。
さあ、帰ろうかな・・・
ん・・・、
なんか忘れてないか！？
そうそう、この日は、
湖の写真を撮りに来たんだった。
夕暮れの湖の景色が
なんかちょっと
感傷的な気持ちにさせてくれる。
うん、イイ。
この晴れ間、最高だな。
ダメのち晴れ間。
これが一昨日から昨日にかけての
僕の心の空模様。
できるなら
いつも晴れていてほしいけど、
ダメがあるから
晴れ間のありがたさが身に染みる。
反省を忘れず、
もっと謙虚に
フィールドに向き合わないといけないな。
そうそう、雨は仕方ないけど、
ダメは自分の問題だからね。
それを痛感させられた
２日間の出来事であった。