アメマス群れる小渓流 2

前回からつづく)

午後、最初にエントリーしたのは
平坦で明るく開けた渓。
水量は少ないし、渓相も変化に乏しい。

さすがに厳しいかと思ったが
さにあらず。

なんと、いいサイズのアメマスが
たくさん差していたのである。

最初にヒットしたのはこの魚。

まだ回復途上の
40cmクラスとあって
この時点では、
おお釣れたじゃん、くらいの感覚。

ところが次から、
一気にサイズアップ。

やはりスマートではあるが
50cmを楽に超える
グッドサイズだ。

そしてここから、連発!

こんなのとか…

こんなのとか…

こんなのとか…

なんだかサイズも、
少しずつアップしている。

キャッチした魚を全部撮影していたら
それだけですぐに陽が暮れちゃうでしょ、
ってくらいの爆釣劇だった。

そして、締めくくりはコイツ。

やっぱり、
まだ細いは細いけど、
ホワイトスポットの形状が
やや不規則になりはじめた
優に60cmを超える
立派なアメマスである。

いや~、
一見貧相にも見える流れが
これほどの高いポテンシャルを
秘めているのだから恐れ入る。

逆に見た目が貧相だからこそ、
アングラーたちにスルーされて
魚がたくさん
残っているのかもしれないけれどね。

この川で粘ったら、
いくらでもスコアは
積み上がっていきそうだったけど、
もちろん数を釣ることが
目的なんかじゃない。

これだけの
立派なアメマスに出逢えたのだから
もう十分だろう。

ということで、
適当なところで切り上げ
次の川へと向かうことにした。

今度の川は、
小砂利で川底が埋まり、
あまり健全でない印象を受けた。

そしてこれまでの川とは違い、
魚の気配があまり感じられない。

ただそんな直感はあっても
この川で、なんとか1尾は出したい。

そんな強い思いを持って
小さなスポットを細かく撃っていくと、
ようやく初のアタリ。

この日、随分と
見慣れてしまったような気もする
40cm弱の
ごく普通のアメマスであった。

この1尾で
粘る必然性はなくなったので、
すぐに移動。

次に刺さったのは、
長靴でも歩けてしまうような
特に規模の小さい渓流だった。

ところがこの川、
この日、訪れた川の中でもっとも
アメマスの魚影が濃かったのだ。

サイズも、決して悪くはない。
こんな55cmクラスだって
普通に釣れてくる。

さらに、コイツのファイト中には
驚いた65cmクラスが
ものすごい勢いで
逃げまどっていたほど。

何なんだ、この川は。
パッと見、
決してハイポテンシャルな川のようには
見えないのだけれど、
はたして、魚にしかわからない
「何か」があるのだろうか…

いろいろと気になること満載の
小渓流ではあったけれど、
そろそろクマさんが登場しそうな
時間帯にもなってきた。

仕方がないので、
日を改めて
再訪することを誓い退渓。

わずか40分ほどの
滞在ではあったけれど、
心躍るような
楽しい時間を提供してくれたこの川に
心から感謝である。

帰路、少しだけ時間があったので、
このあたりではメジャーな
幌満川にも入ってみた。

週明けの
月曜日ということもあってか、
わかりやすいポイントでの
魚からの反応は皆無。

それでも、
遡上するシロザケを避けながら
竿抜けになっていそうなスポットを
丁寧に狙ってみると、
そこはアメマスパラダイス。

8連発の後、
1回だけ間があいて
さらに3連発みたいな展開が続いた。

ただ、釣っても釣っても
サイズはどれも
40cmクラスばかり。

この日入った川の中では、
圧倒的に規模が大きいエリアなのに
魚のサイズは
かなり控えめであった。

川の規模と魚のサイズとの間には
普通なら、それなりに
相関関係があるはずなんだけど、
この日ばかりは
そんな常識がまるで通用しないのだ。

これもまた、新鮮な体験のひとつ。
いつも同じ川ばかりに刺さっていたら、
こんな貴重な機会に
めぐり逢うこともない。

やっぱり、
いろんなフィールドに足を運ぶことで
引き出しは増えていくもの。

改めて、そんなことを
考えさせられる一日になったなあ~。

そうは言いつつも、
やっぱり天塩川のことが
気になって仕方ないのも事実。

次は天塩に行って、
その次は別の場所っていうのも
面白いかもしれないな。

さて、来週あたり
天塩川に刺されるだろうか。

まあ、それまでに
仕事をちゃんと片付ければ
いいだけなんですけどね(笑)

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