釣りを再開して約15分後、
首尾よく次なるバイトが訪れたのだが、
惜しくも
フッキングまで持ち込めず、、、
それでも、
支笏湖名物の
超ショートバイトではなかったので、
この日は魚たちの活性が
上がっていたのだろう。
その直後に差し掛かった
このあたりのエリアで
最も期待度の高いスポットでは、
なぜか無反応であった。
この日の感じからすると、
このスポットでも
バイトが得られるのではないかと
安易に考えていたのだが、
そうならないのが
湖の釣りの面白いところ。
だが、
この「無反応」という結果も
次に生かされるに違いない。
実際、ポイントが砂で埋まって
ボトムの形状がチープになっていたので、
もしかするとここはもう
ホットスポットではないのかも……
そんな未来を
想起させるものでもあったからだ。
そして案の定、
次なるバイトは
期待したスポットに
隣接するエリアで訪れることに。
サイズは
一尾目と同じか
それよりもやや小さいくらいだったが、
この個体がもたらしてくれた情報には
小さくない価値があるように思えた。
目先のヒットよりも、
その先にある未来をより鮮明に
イメージできるところまで
持って行くこと。
それこそが
この日に達成すべき
最重要ミッションでも
あったわけだから……
エントリーからおよそ100分、
そうこうしているうちに、
この日のゴール地点が
いよいよ視界に入ってきた。
そしてその手前にある
ちょっとした地形変化のところで、
この日、最大となる魚のバイトが
訪れることとなったのだ。
この日、これ以上の
スコアを積み上げることに対して
完全に興味を
失っていた中での出来事。
とはいえ、
繋がった相手が
クオリティフィッシュだとわかった瞬間、
思わずスイッチが入っちゃうのは
致し方のないことだと思う。
手応えのある
相手と繋がったことで、
ネットインまで持ち込もうとする
自らのモチベーションは
ヒットと同時に完全回復。
最後まで
慎重なファイトに終始し、
無事、ランディングまで
持ち込むことに成功したのであった。
姿を現したのは、
残念ながらブリブリビカビカの
回遊系個体ではなかったけれど、
コンディション上々の居付きブラウン。
サイズは70cmを超え、
そのいでたちは
なかなかに
堂々たるものであった。
そんなこんな、
約2時間のエントリーで
5バイト4キャッチという
結果をもって無事に終了した
2024年の初釣り。
十分すぎる
釣果ではあったけれど、
ぶっちゃけ
逆にやり過ぎちゃった感も否めず、、、
もちろん、
別の目的を持って
やり切ったことだから
本人的には納得なんだけれど、
本当は一日一尾、
やっても二尾までで十分。
そうじゃないと、
期待に胸膨らませ
遠く支笏湖までやってきた
ビギナーアングラーに、
湖の女神がほほ笑む確率を
意図せず下げてしまいかねないという
危惧が常にあるのだ。
とはいえ、
適性尾数という概念は
人それぞれ基準が違って
標準化するのが非常に難しい代物だ。
ただそれを
自身の中で言い訳とせず、
より思考を深めて行きながら
次へと生かしていかねば……