2024 釣り納め DAY1後編

ブルーバックレインボーを
リリースしてからしばらくの間、
しばし何もない時間が
続くこととなった。

ただし、
フィールドコンディションを
冷静に分析してみれば、
連続ヒットとならないのが道理。

だから、
時折休憩を挟みながら
適度に集中力を保ち、
来たるべきその時に備える。

うんうん、
それくらいのテンションで
ちょうどいいのだ。

そうそう、
いざという時に
こちらの準備が
整っていないのは最悪。

そうならないよう
自らのメンタルと
常に上手く
向き合わないとね。

そうこうしているうちに、
夕刻が迫ってきた。

12月末の北海道は、
とにかく日暮れが早い。

時刻はまだ
15時台だというのに、
陽は完全に傾き
湖畔を包む空気も
徐々に冷たさを増してくる。

もうそろそろ
DAY1も終了だな……

そう思った
まさに瞬間の出来事であった。

隣で黙々と
キャストを続けていた
カミさんのロッドが、
大きく弧を描いたのである。

今年、
湖での釣りが初めてとなる
カミさんにとって、
その魚は
「相手に不足はない」どころか、
かなりオーバースペック気味。

一投ごとに
ガイドが凍るくらいの季節だけに、
隣で見ているこちらも
冷や冷やものではあったのだが、、、

すったもんだの末、
なんとかランディングに成功。

でも、
その魚体を目にした瞬間、
二人そろって
思わず「あれっ?」となってしまった。

長さだけを言えば、
軽く60cmは超えている。

だが、
その魚体は
これ以上ないほど
痩せ細っていたのだ。

デカい頭と言い……

煌びやかな銀がさした
美しい尾ビレと言い……

ハイポテンシャルな
個体であったのは間違いない。

けれども
尾ビレの下側を見れば、
秋産卵の個体であることは
一目瞭然。

そう、
どうやらどアフターの個体を
思いがけず
誤爆してしまったらしいのだ。

まあ、
12月に釣りをやっていれば、
こうしたアクシデントは
起こりうるもの。

ごめんごめん!

そう声をかけながら、
手早くリリースして
この日の釣りを
終えることとなった。

ちなみに
こうした産卵がらみの個体の画像を
ネットにアップすると、
往々にして炎上を招くことは
重々承知している。

その一方、
可能な限り避けようと思っても
一定数の誤爆は
避けられないのも現実だ。

これが真実である以上、
過度に炎上を恐れ
こうした個体を
あえてひた隠しに
すべき理由はないだろう。

これこそが、
偏った同調圧力に屈し
安易に大衆迎合することを
忌み嫌う私なりの考え方だ。

むしろ
産卵遡上した魚を狙って釣る行為が
今回のような誤爆と何が違うのか、
それとも何も違わないのか、、、

そんなことを考える
良いきっかけになるだろうし、
何よりこれがリアルな
冬のフィッシングシーンである以上、
そのヒリヒリする部分を
ブルーシートで覆って
ひた隠しにしてしまうことに
いかなる妥当性も
見い出すことはできないのだから……

ああ、
今年も年初から
しょうもない
戯言をほざいてしまった(苦笑)

釣り納め初日、
最後にこんなこともあったけれど
なんだかんだ
ちゃんとニジマスに出逢えたことは
大きな収穫だったんじゃないかな。

翌日は、
2024年最後の
プライベートフィッシングデー。

さて、
どんな近未来が
私たちを
待ち受けているのだろうか。

(次回に続く)

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