緊急事態宣言と2021 再会

はじめに

緊急事態宣言下の行動について、
さまざまな考え方や立場があるのは
当然のことですし、
釣りに出かけるという判断に対して
一定数の批判があるであろうことも
もちろん承知しています。

ただし、
批判を受けることを恐れて、
実際に釣りを楽しんだのに
ブログに書かないのは
フェアじゃないと思っていますし、
私がこのブログを
書き始めたひとつの目的でもある
備忘録としての機能も
果たさなくなってしまいます。

ちょっとばかり
強い表現になってしまいますが、
コソコソやるくらいなら
釣りに行かなければいいわけだし、
自身の判断に根拠があって、
説明責任を果たせるだけの
確固たる自信があるのなら、
堂々と釣りに出かければいい。

不快に思う方がいたら
申し訳ないなと思う反面、
ブログという媒体で
あえて自らの理念を曲げてまで
歪んだ同調圧力に屈する必要もない。

これが私の考え方なので、
いつもどおりのスタンスで
記事を投稿することに決めました。

必ずしも、
私の考え方に同調してもらいたいという
意図を持っているわけではないので、
「アイツは、そういう考えなんだな」と
理解してもらえたらうれしいですね。

では、以下、
本題に入っていくことにします。

ここ北海道にも
今週から、緊急事態宣言が
発令されることとなった。

宣言の究極の目的は
感染拡大の防止にあるわけだけど、
その前段として意識すべきことは
人と人との接触機会の削減。

僕たちアングラーも
このことを
しっかりと胸に刻んだ上での行動を
心掛ける必要があるのだと思っている。

ここ10年ほど、
5月20日としていた
イトウの自主解禁日。

ただここ数年、
どうにも季節が
異常なスピードで進んでいたこともあり、
今年からは自主解禁日を
数日ほど繰り上げる予定でいた。

だから、そこに併せて
仕事の予定も組み込んでいたのだが、
ちょうどこのタイミングで発出された
コロナ緊急事態宣言。

出張&釣りを決行すべきか
ちょっと迷ったのだけれど、、、

  • 食糧は全部地元で買い込んでから行く
  • 宿のチェックイン・アウトの時以外は
    スタッフとも一切の会話・接触をしない
  • 道中のトイレは、人のいない時に
    公園などの公衆便所を借りる

これらを徹底することで、
現地で釣りをやることによって
人と人の接触機会を増やすことは
99%ないと判断し、
予定どおり道北へと向かう決断をした。

初日は、
釣りとは無縁の仕事の関係上、
調査しておきたかった場所を
数ヵ所を回りながらの移動。

いや~、それにしても
この日は実に天気がいい。

宗谷岬近くの高台から望む景色は
まさに絶景そのもの。

澄み切った青空の中、
遠くサハリンの姿まで
はっきりと確認することができる。

そんなこんなあって、
フィールドに到着したのは
午後6時半頃のこと。

いかに日没が遅い
この季節の道北といえども、
釣りが可能な時間は
さすがに4,50分がいいところだろう。

ならば、
バタバタしたって仕方がない。

昨年も記事で紹介した
午後6時55分の法則を信じ、
準備を整え、その場所で
しばしその時を待つことにした。

キャストを開始したのは、
午後6時50分。

ただこの日は、
雲ひとつない晴天だったので、
なんだか時間的に
まだ早いような雰囲気を感じていた。

そして、
やはりというか何というか、
実際に午後6時55分を過ぎても
イトウの気配を感じることはなかった。

夕マズメのいい時間帯とは言え、
快晴無風では
さすがに厳しいか……。

ネガティブな感情が、
ついつい頭の片隅をよぎる。

とは言え、
今年はフルタイムで
釣りをする時間がないとは言いつつ、
朝は2日間のチャンスがあるし、
夕方だって、もう1日ある。

なんたって、
この日はまだ初日。

何も起こらなくて当たり前、
僕の心には最低限、
それくらいの
余裕があったように思う。

ドン!

突然の衝撃が
ロッドを握る僕の右手に走ったのは、
時刻がもうそろそろ
19時10分に迫ろうかという
タイミングだったと思う。

オイオイ、
今年はちょっと遅いんじゃないか。

そんなことをうそぶきながらも
今年の初物だしなんとか獲りたい、
という邪念が入り混じって、
あんまり心に余裕はない。

だからおっかなびっくり、
例年のイトウの初バイト時と同じように
慎重すぎるくらいのやり取りで
イトウとの距離を詰めていった。

エイ!

無事、ネットインに成功。
サイズにして、
80cm台半ばの
今シーズン初イトウである。

残念なことに
ヒット時刻が遅かったこと、
ビビリーなファイトで
いつもよりやり取りに
時間がかかってしまったこともあって、
ライトが足りずうまく写真が撮れない。

仕方がないので、
1枚だけストロボ撮影して……

なんてことをやっていたら、
イトウは身を翻して
元の住処に一直線。

ちゃんとサイズを測ることもなく
ほどなくして
オートリリースとなったのである。

やや不本意な
リリースの形にはなってしまったが、
バイトも浅かったし、
魚は大丈夫だろう。

そこは、なんとも救いであった。

なにより、
1日目にイトウの顔を見られたことで
変な焦りを感じることなく
2日目以降を過ごせるのはとても大きい。

そうそう、
魚に出逢えない焦燥感って、
なによりも魚を遠ざける
究極のインヒビターだからね。

こうして、
2021年、再会の時は順調に訪れた。

そしてこの時は、
次なる出逢いも
そう遠くないうちに訪れるのではないかと
どこか楽観視していたのだが……

だが、コトは
そうそう順調に運ぶものではない。

この後、
思いがけない試練の数々が
牙をむきこちらに向け
襲い掛かってくるのであった。

次回に続く)

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