新緑の千歳川

真狩川を離れた後、
用事を済ませ向かったのは
北海道でも有名な
超ハイプレッシャー河川、千歳川。

プレッシャーが高いのは
それはそれで面白いのだけれど
近くにハイポテンシャルレイク
「支笏湖」がある分、
どうしてもこの川には
足が遠のきがちになっていた。

ところが、
先日、花見で千歳川を訪れた際に、
対岸に見つけたオーバーハング。

どうにも
そこが気になってしまって、
この日、その場所を
撃ちに来たというわけである。

河原に立った時には、
すでに太陽は傾き始めていた。

これはいい材料だったけれど、
さてキャストをしようかな、と思ったら、
カヌーが3艇、上流から下ってくる。

そう、ここは、
アウトドアスポーツのメッカ。

尻別川などと同様に
こんなアクシデントだって
当然のように起こるのである。

カヌーイストの方と会釈を交わし
車に戻って、しばし休憩。

そうそう、
このカヌーイストの方、
ずいぶんと申し訳なさそうな顔をしていたが、
会釈を交わした瞬間から
一気に表情が緩んだようにも見えた。

もしかすると、
普段から釣り人に
嫌な顔をされているのかもしれない。

僕自身は、
10代の頃に多摩川の御岳渓谷で
カヌーイストと共存しながら
釣りをしていた経験がある。

だから、
他のアウトドアスポーツに
変なアレルギーはないのだが、
「釣り人に石を投げられた」的な話は
当時から今に至るまで後を絶たない。

確かに、
傍若無人な立ち振る舞いをする
カヌーイストがいるのも事実だけれど、
それは釣り人の側だって同じこと。

こういう人気フィールドでは
お互い嫌な気持ちにならずに
純粋にスポーツを
楽しめたらいいのにな……。

少し時間を空け、
再度、河原に立って
あのオーバーハング下に
アプローチを試みる。

すると、
答えはすぐに出た。

サイズはかわいかったけど、
エゾイワナが
一発で反応してくれたのだ。

あれ、ブラウンじゃないなんだ……。

"千歳川=ブラウン"というイメージで
頭の中が凝り固まっていた僕的には、
この場所で
在来種と出逢えた喜びはひとしお。

大した魚じゃないのに、
ついつい、何カットか
写真を撮ってしまった。

エゾイワナをリリースし、
さらに同じ場所をネチネチと。

すると今度は、
千歳川のド定番、
ブラウントラウトのお出ましだ。

同じ場所に2魚種いて、
先にバイトしてきたのが
エゾイワナのほうだったって、
なんだかとても意外、、、

それでも、
在来種と外来種が
同じスポットを
シェアできているだけでも
決して悪い情報ではないだろう。

やはり、
千歳川のブラウンには
しっかりと朱点が確認できる。

この点で、
上流に位置する支笏湖のブラウンと
見かけ上の傾向がはっきり異なるのだが、
これは、環境要因だけでなく、
そもそもの起源が
違うことを意味しているのだろうか……。

う~ん、
これも未だに解けない
謎のひとつではある。

こうして、
新緑の渓を満喫した
ライトな河原歩きは終了。

サイズじゃなく、
何尾かの鱒に出逢えただけで
十分に満足させてもらった。

さて、そろそろ、
ここ北海道にも
本格的な鱒釣りシーズンが到来!

さて、次はいつだ???

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