週中、仕事のついでに
数時間ほど川を歩いた。
目的地が
後志(しりべし)方面だったので、
エントリーしたのは
尻別川支流の昆布川。
でも、
なんで、昆布川?
そうそう、
先週、喜茂別川、
尻別川上流域に刺さって、
ショートゲームの面白さに
ドハマりしてしまっていたのだ。
そこで、
短い時間、ショートゲームを
楽しめそうなところって
近くにどこがあったっけなと考えた結果、
すぐに頭に浮かんできたのが
昆布川だったというわけ。
昨年の秋に入渓していたとは言え、
この川に夏に入るのなんて、
かれこれ30年ぶりなんだから、
何らかの確証が
あったわけでもないんだけどね。
渇水、ピーカンと
釣りの条件としては
かなり厳しかったと思う。
それでも、
丁寧に攻めれば
ちゃんと魚が
反応してくれるところなんかは
さすがは昆布川って感じ。
まあ、尻別川本流の
上流域ほどではないけれども、
この川もまた、
非常に魚影が濃いのである。
最初に反応してくれたのは、
小型のニジマス。
釣ったうちに
入らないようなサイズだけれど、
それでも鱒に出逢えれば
やっぱり純粋にうれしい。
小型のニジマスを
2尾ほど追加した後、
岩陰から飛び出してきたのが
このエゾイワナ。
こちらも小型だけど、
そもそもサイズを
狙っていないのだから問題なし。
魚種が豊富だと
ショートゲームの楽しさも
にわかに増しましである。
お次は、
待望のヤマメが登場。
変化のある
チャラ瀬を丹念に攻めて、
ようやく反応してくれた。
さすがは、
ここも激戦区。
魚の出方が
まるで首都圏の激戦区みたいで
ちょっとだけ笑える。
でも、圧倒的に
魚のストック量が多い分、
中には反応してくれる魚がいる。
そういうことなのだと思う。
テレストリアルを
喰いまくっているのだろう。
豊満な魚体が見事。
サイズは21cmとかだけど、
昆布川のヤマメらしい
うるさいくらいのパーマークが
なかなかいいじゃないか。
そして、
トリはこのブラウン。
そうそう、
昆布川のブラウンは
朱点が鮮やか。
この魚も、
昆布川らしい姿をしているな。
ということで、
エントリーして1時間も経たずに
4魚種を制覇。
釣り分けを意識していたとは言え、
この悪条件下にしては、
ちょっと出来すぎだったかもしれない。
ニジマス、ニジマス、ニジマス
エゾイワナ、ヤマメ、ニジマス、
ヤマメ、エゾイワナ、と来て、
9尾目がこのブラウンなのだから、
実に効率良し。
う~ん、いくら魚種を
選択的に狙っているからとは言え、
バランスが良すぎるくらい。
大自然の中で、
ネイティブ、ワイルドを問わず、
鱒たちが上手に
棲み分けしてるってことに、
なんだかちょっと
うれしくなってしまった。
ちなみに、
昆布川らしい
こんな開けたポイントからは
いっさい反応なし。
基本、隠れる場所がないような
こんなポイントには、
魚が入っていないか、
入っていても、
スイッチオフのように見えた。
だから、
小さなピンスポットを
正確なキャストで撃ち抜く意識がないと、
簡単にデコりそうな雰囲気もあるのだが、
やるべきことさえやっていれば、
ちゃんと魚たちが
反応してくれるから楽しい。
イージーすぎるわけでもなく、
攻略不能ってわけでもない。
そんな絶妙なバランスが
なんともタマラナイのである。
その後、
脱渓予定の場所まで歩く間に、
こんなエゾイワナやら……
ヤマメやら……
色濃いめの
ブラウンやら……
そして最後に、
ちょっとサイズアップの
ヤマメも追加。
ヒットしてくる魚は、
ニジマスで35cm、
エゾイワナ、ブラウンは30cm、
ヤマメは23cmが上限なんだけど、
いや~、これがまた楽しい。
メータークラスの
イトウを釣っているはずなのに、
そんな小さな魚を釣って楽しいの?
…みたいなことを
聞かれることもあるけれど、
そんな時は胸を張って、
「むっちゃ楽しい」と答える。
だって、理屈抜きに
純粋に楽しいんだもん(笑)
ところで、
この出張には続きが……。
ということで、
釣り歩きにも続きが、、、
楽しすぎる
小渓流でのショートゲームは
まだまだ続くのでした。