地震への備え

自然災害の中でも、
不意にやってくるのが地震です。

まだまだ余震が続き、
予断を許さない状況が続く中、
心穏やかに日常を過ごせているとは
到底言えないけれど、
今だから熱く語れそうなこと、
特に、ここに訪問してくださった皆さんの
減災対策にも
役立てていただけそうなことについて
少し綴っておきたいと思います。

今回の地震発生を受けて
自身のそれまでの準備を振り返ると
よくできていた部分とそうでない部分の
両方がありました。

まず、よくできていた部分の根源にあるのは、
この地に家を建てるとき、
その土地の特性を概ね把握していたこと。

具体的に言うと、何より、この地から
わずか15kmほど離れたところに
石狩低地東縁断層帯が存在することを
事前に知っていて、
大規模な地震発生のリスクを
一定程度は頭に入れていたこと。

そのことを前提として、
基礎を補強する杭打ち工事に
十分なコストをかけ、
さらに食器棚は造り付けに、
タンスは置かずウォークインクローゼットに、
などの基本的な対策は打っていました。

もちろん、家を建てる段階で
大地震の切迫したリスクを
知っていたわけではありません。

「きっと、生きている間には
起こらないであろうけれど、
起こる可能性を否定できないから、
後悔しないようできる対策はしておく」

それくらいの心構えだったと思います。

誰かに言われたからとかではなく、
自分が「後悔したくない」と思えたところは
PCのモニターやシュレッダーが落下したり、
保管してあったスタッドレスタイヤが
吹っ飛んだりするほどの
強烈な揺れにさらされながらも
被害を最小限に食い止めることに
大いに貢献してくれたと思っています。

それから、昨年あたりから、
今回の震源域周辺で
地震活動が活発になっていることを懸念して、
外付けHDのバックアップを取ったり、
寝室に置いてあった余計なものを撤去したり、
手巻き式のラジオを準備したりと
地道な対応を取っていたことも
結果的には功を奏したと言えます。

私は地震学者でもなんでもありませんが、
私のような一般人であっても、
なんとも言えない「気持ち悪さ」を
事前に感じるだけの
「予兆」にも似たものがあったと
私は思っています。

当然、その論拠が正しいかどうかは
誰にもわからないのですけれど、
少なくとも、身の回りに起こる変化に
日頃から常に気を配っておくことの重要性を
改めて再認識したものです。

地震の場合、「防災」はほぼ不可能ですから、
必要以上に不安な気持ちを抱きながら
生活するのもどうかと思いますが、
「減災」の取組として
できることをできるうちにやっておくことが
いかに重要かということは
改めて胸に刻んでおきたいと強く思いました。

一方、明らかに準備不足を露呈した点も
いくつかありました。

私は、エントランスに
オールドルアーをコルクボードに引っ掛け
インテリアのひとつとして
ディスプレイしていたのですが、
これが地震の揺れで倒れ、
玄関へ向かう動線を邪魔しました。

地震直後は
停電していなかったからよかったものの、
真っ暗な中で慌てていたら、
ルアーのフックを踏んで
怪我をしていたかもしれません。

このように、すぐに避難しなければならない
状況が発生した場合を想定して、
避難の障害となるようなものを
絶対にエントランスに
置いてはいけないということが
よくわかりました。

また、予備の乾電池を
最低限は用意していたのですが、
停電の長期化を想定するなら、
現状の倍くらいはストックしておく必要性を
強く感じました。

平静時には、なかなか高い意識を持つのが
難しい部分でもあるので、
少し落ち着いたら、
すぐに対策を取ろうと思います。

それから、大容量のポリタンクを
備えていなかったことも反省点です。

今回、私の自宅は、
幸いにも断水しなかったからよかったものの、
もし断水していたら、
悲惨な状況を招いていたことが想像され、
少し怖くなりました。

これも、すぐに対策を施したいと思います。

週末は、心をリセットする意味も込めて
然別湖に向かおうと思っています。

美しいミヤベイワナの姿を見れば、
少しは心が落ち着くかな。

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