支笏湖の女神は何処へ

仕事部屋から見える
芽が少し大きくなり始めた木々たちが
風に揺られて南側に傾いている。

昨日は、朝からずっと、
北風が吹いていた。

仕事をしながら思い浮かべていたのは
言うまでもなく
濁りが発生した支笏湖南岸の景色だ。

そんなこともあろうかと
いつもより2時間以上も早く
仕事をスタートさせたこともあり、
14時過ぎにはマストな業務が片付き、
空き時間を確保することに無事成功した。

15時過ぎ、支笏湖に到着した時、
目の前に広がる景色は、
午前中に仕事をしながら
思い浮かべていた景色そのもの。

スカンと晴れていること、
前日から急激に気温が下がったことと
ネガティブな要因が
ないわけではなかったけれど、
それでも私は、
目の前の景色に少し先の未来を
楽観視していたと思う。

ところが、
そんなナメ腐った釣り人の心など
鱒たちには見透かされていたようだ。

雰囲気満点の湖面に
幾度もルアーを投じるのだけれど、
時折、漂流した水草が絡まって
一瞬ドキッとさせられるものの
生命反応は皆無。

実績のある場所をいくつか回ってみても
その状況に変化はなかった。

2時間ほど経って、
今日は切り上げようかと思い始めた時、
まるで私に情けをかけてくれたかのように
小さなブラウンがヒット。

長さは、せいぜい
30cmちょっとだったのだけれど、
アブラビレを見られるのと
見られないのでは、
精神的にはかなり違う。

少しだけ気を良くしてキャストを続けると、
またしても反応が・・・

でも、正体はまたしても小ブラ。

さっきと同じ魚じゃないかと見間違えるほど
長さといい、全体の雰囲気といい、
本当に瓜二つ。

よく見ると、黒点の位置は
微妙に違っていたから、
さすがに同じ魚ではなかったけれど、
この時期に、このサイズが2尾も揃うなんて
はじめてのことかもしれない。

まあまあ、
今日はそういう日だったということ。

初釣りの日の謙虚さがあれば
もう少し結果は違ったかも。

次回は、もっと相手をリスペクトして
チャレンジしないといけないな。

反省!

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