2019 釣り納めは波乱の幕開け!?

我が家では
年末恒例となっている
屈斜路湖釣行。

今年は、
カレンダーの関係もあって、
28日の土曜日から3泊の予定で
出撃することとなった。

ところが、
大みそかから元旦にかけて
爆弾低気圧が北海道を通過。

不運にもそのあおりを受け、
最終日の釣りは
断念せざるを得ない状況に
なってしまった。

まあ、毎年通っていれば、
そんなこともある。

結局、湖にエントリーできたのは、
昨年と同様、
3日間の中の限られた時間だけ。

それでも、
予期せぬ”事件”も起こったりして、
10年代最後の釣りを
存分に楽しませてもらった。

冬の屈斜路湖は、やっぱ最高だな!

【DAY1】

弟子屈の道の駅に到着したのは、
午前10時過ぎのこと。

昨年とは打って変わって
キーンと張りつめた冷たい空気が
釧路川のほとりを包みこんでいる。

日差しがある分、
そこまで寒さは感じないのだけれど、
それでも気温はー7℃。

この時、
これから始まる
2019年最後のチャレンジが
厳しいものになることも
十分に予想された。

弟子屈市内で買い物など
ひととおりの準備を済ませ、
湖へと車を走らせる。

いつも通り、
まずは尾札部川のインレットへ。

到着したのは、
正午前くらいだっただろうか。

と言っても、
ここは、私たちが
とっても苦手とする場所。

何が苦手って、
アングラーの間に漂う
何とも言えない
ビミョーな空気感に
どうにも馴染めないのだ。

年末に限って言えば、
かつてはアングラーも数えるほどで、
もっとユル~イ空気が
流れていたのだけれど・・・

だから、昨年みたいな
よっぽどのことがない限り、
尾札部川のインレットで
釣りをする予定はない。

ここに立ち寄ったのは、
ひとまず、
どれくらいの数のアングラーが
屈斜路湖きっての人気ポイントに
エントリーしているのか
確かめるのが目的なのである。

インレットへと続く
駐車スペースに
停まっていた車は、全部で7台。

エントリーしている人数までは
わからないけれど、
年末の土曜日だけあって、
やっぱり混雑しているようだ。

大人気ポイントとは言え、
この混雑ぶりを見て
他のポイントに移動した
アングラーもいることだろう。

ということは、
これから向かう予定のポイントにも
先行者の姿がある可能性も少なくない。

それは、この駐車台数から
容易に想像できることであった。

それでも、
まずは様子を見に行ってみよう。

そう決断して
この日、ファーストチョイスの
ポイントへと車を走らせることにした。

まあ、私たちにとって
年末の屈斜路湖釣行は
一年でもっとも心構えがユル~イ。

だから、他のアングラーと
バッティングしたら
その場を退散すればいいだけ。

それくらいの気軽な感じが
体力の下り坂を転げ落ちる途中の
オジサンとオバサンには
ちょうどイイ塩梅なのである。

目的の場所に到着すると、
ポイントへと向かう道路脇に、
アングラーのものとおぼしき
車が1台停まっていた。

うん、思ったとおりだ。

もちろん、
先行者の許可をもらって
近くに入れてもらう方法もある。

でも、静寂に包まれた
素晴らしい環境の中では、
やはり、プライベートポイントで
釣りを愉しみたい。

だから、判断に迷いなし。

ポイントへのエントリーを
キッパリとあきらめ、
セカンドチョイスのポイントへと
向かうことにした。

しばらく走って到着した
セカンドチョイスのポイント。

そこに、先客の姿はなかった。

まあ、ここはいつも不人気。
誰もいない方が自然だろう。

確かに過去を振り返ってみても
お世辞にも、
ここが確率の良いポイントと
言えないのは事実。

だから、
あまり人が寄り付かないのも
わからなくもない。

けれど、この日は
強い北西の風が
湖に吹き付けていたから、
ノーチャンスではないはず。

そんな少しばかりの
色気を持ちつつも
のんびりと身支度を整え、
いつもよりゆっくりとした足取りで、
湖畔へと向かった。

湖畔に出ると、
波がワンドの奥まで
入り込んで来ていて、
雰囲気は悪くない。

とは言え、
過剰な期待まではできないだろう。

そんな気楽なテンションで
砂地の浅瀬を少し歩く。

ちょっと透明度が低い気がするが、
そこにあるのは、
いつもの屈斜路湖。

ところが、ここで私は、
かつて感じたことのない
不思議な違和感をおぼえることとなる。

「なんか、生臭くない?」

そうカミさんに尋ねてみた。

「お前が臭いんじゃない!?」

・・・(笑)

話は一往復で終わった。

でも、私の嗅覚に
ウソ偽りがなかったことは
それを一笑に付した
カミさんの手によって
すぐに証明されることになる。

波乱の幕開けが
すぐそこに迫っていることなど
この時はまだ
知る由もなかったのであった。

DAY1 前編へつづく)

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