避暑も難しい!?

ここ北海道は、
過去に経験のないレベルの猛暑続き。

観測データを見てみると、
石狩川上流域でも
水温は連日24℃越えだから、
これでは
鱒も人間もさすがに参ってしまう。

そんな状況なので、
どうしても外に出るのが
おっくうになってしまって、
ここ最近は
運動不足が顕著に……。

「これでは健康上良くない」
と自らに言い聞かせ、
昨日、強制休暇を取得して
一路、日高山脈を水源とする
涼やかな渓へと向かったのであった。

本来なら、
道北とか日本海側の渓とか、
そろそろ
最近あまり行けていない方角を
目指したかったのだが、
どこもかしこも
真夏日、または猛暑日予報。

体力が衰え気味の
オッサンアングラーが、
蒸し風呂のような環境下に
無理して飛び込んで行こうものなら、
それこそ自ら
死を引き寄せるようなもの。

なので、
いかに「デッカイ幼稚園生」
であることを自認する私でさえも、
さすがにそんな蛮行に
及ぶわけにはいかない。

そうそう、
だから目指す方角に
偏りが出てしまうのは
ある意味、
致し方のないことなのである。

とは言え、
いつも同じ渓を歩いてばかりでは
さすがに飽きてしまうので、
この日は
約3年ぶりとなる小渓へ。

ところがこの渓は、
水源の標高が低めなこともあり、
水温がやや高めで
全体的にパッとしない印象であった。

それでも、
これくらいのサイズの
エゾイワナや
遡上アメマスが
断続的にバイトしてきてくれる。

うんうん、
「楽しみながらの運動不足解消」
という釣行目的に照らせば、
数的にもサイズ的にも
ちょうどよい
塩梅だったかもしれない。

そんなこんなしているうちに、
カラダの内側に
熱がこもってきたので、
少しばかり
水源の標高が高い川へと移動。

清冽な流れが印象的なこの川は、
ザックリ、水温15℃。

いや~、
これは気持ちがいいぞー!

これで
いい表情をした鱒に
一尾でも出逢えたら、
ホントもう最高なんだけどね。

ところでこの川は、
エゾイワナとヤマメの混生。

外来種の侵入がない
いわゆる「健全な川」である。

生息数としては、
圧倒的にエゾイワナが多く、
時季によって
遡上アメマスが混じってくる感じ。

だから、
ヤマメへの期待は
さほど大きくなかったのだが……。

欲がない時というのは、
意外なことが起こりがちなもの。

期せずして、
独特な形のパーマークを
身に纏った良型ヤマメが、
思いがけず
姿を現してくれたのである。

まあまあ、
「良型」といっても、
サイズは24cmほど。

本州の川の良型ヤマメとは
とてもとても
比べものにならない
サイズ感ではある。

けれども、
多くのヤマメが海に降ってしまう
北海道基準で言えば、
このサイズでも十分に満足。

逆に本州だと、
こういった艶めかしさ漂うヤマメに
手軽に出逢えるわけではないのだから、
サイズに対する執着が
自分の中で
だんだんと薄まってきていることも、
ある意味では
自然なことなのかもしれない。

この一尾に
出逢えたことで、
心は完全に満たされた。

その一方で、
「運動不足解消」
というミッションには
まだまだ未達。

ということで、
もう2カ所、
ふと頭に思い浮かんだ
スポットを軽く巡ってから
帰路に就こう。

キンキンに冷えた麦茶を
がぶ飲みしながら、
少し悩んで
そう決めたのであった。

(次回につづく)

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