2022 釣り納め DAY1

昨年以上に、
覚悟はできていた。

風が吹かない
穏やかな年末の天気……。

そして、
明らかに魚が
減っていることをうかがわせる
各方面からの情報……。

なにもなければ、
それこそしょうがない。

美しい景色を眺めながらの
釣り納めができれば十分。

そんなどこか
割り切った心持ちで、
今年の年末も
屈斜路湖へと向かった。

しかも今年は、
実質、1泊2日の日程での遠征。

だから魚種がどうだとか、
サイズがどうだとか、
そんなことを言っていられるような
余裕などあるはずもない。

理想の釣りには程遠くとも
アブラビレを一度でも
拝むことができたらラッキー。

それくらいの
心の準備はして行ったのだが、
想像を超える
コンディションの厳しさに
2022年の釣り納めは
ほとんど抗うことができないまま
終わってしまったかな……。

湖に到着したのは、
初日のお昼ごろのこと。

まずは、
いつものように
車で人気ポイントに立ち寄り、
混み具合を確認してみる。

駐車台数、5台……。
あれっ、
思ったよりも少ない。

それもそうか、
このペッタンペッタンの
コンディションでは
絶好調だったかつての屈斜路湖でも
そう簡単には
ヒットしなかっただろうしね。

なんとなくの
釣り場の状況が見えてきたので、
若干でも風が当たっている
サイドまで車を走らせ、
とりあえず先行者がいない
ポイントへとエントリー。

まあ、
そんなに甘くはないだろうが、
とりあえず
ルアーを投げてみないには
何も始まらないわけだし、、、

開始から30分、
それまで何の変化もなかった湖面から、
突如として
魚の背ビレが現れた。

その様子から
魚種がアメマスであること、
そしてサイズは楽に50cmを
超えているとすぐにわかった。

見えてる魚は釣れない……。

そんな格言はあるけれど、
その様子を観て
ルアーを魚の進行方向に向けて
キャストしないアングラーは
おそらくいないだろう。

ゴン!

勝負は、一瞬で決まった。

うんうん、
やっぱり魚がいれば
口を使わせることはできる。

それが
屈斜路湖というフィールドの
昔からの特徴。

なんて至極勝手なことを
書いてみたものの、
たまたま自分の釣りと
相性がいいだけかも知れず、
本当のところは
魚に聞いてみないと
わからないのだけれど……(笑)。

キャッチしたのは、
60cmを少し超え、
ホワイトスポットの形状に
やや歪みが生じ始めた
オスのアメマスだった。

もしかしたら、
これが最初で最後の
出逢いになるかも……。

そんな予感もあったので、
魚が弱らないように注意しつつ、
写真をいつもよりは
多めに撮らせてもらった。

こんなカットとか・・・

こんなカットも。

ここ屈斜路湖では
めずらしくもないごく普通の
アメマスではあったけれど、
この姿を拝めたら
やっぱり素直にうれしい。

そうそう、
一尾一尾
ビジュアルには個性があるし、
表情の豊かさも印象的。

やっぱ、
トラウトの価値は
ただ大きい小さいだけじゃ
測れないのだ。

ホント、
こんな素晴らしい鱒と
出逢えるフィールドが
身近にあることのありがたみを、
ひとりのトラウトアングラーとして
絶対に忘れてはならないんだよな……。

そんなこんな
幸先の良い一尾ではあったが、
その後は続かず……。

ただ時間は過ぎ、
時計の針は
終了の時刻を告げていた。

いや~、
マジで厳しい!
これが正直な感想。

残るはあと一日、
結果は変えられないが、
後悔しないように
やり切ることならできる。

そんな思いを胸に抱きつつ、
この日は温泉で
一年間に蓄積したさまざまな疲れを
のんびりと癒すことに。

釣りだけじゃ
マジ、もったいない!
せっかくの
屈斜路湖遠征なんだからね。

(次回へ続く)

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