シーズン最後の…

週中、
無給休暇を取得して
道東方面の渓へ
日帰り釣行に出かけた。

趣旨は、
ロケハン兼プライベート釣行。

ロケハンだけだと
仕事色が強くなってしまうので、
下調べの時は下調べと割り切り、
その分、プライベートタイムは
自分のやりたい釣りを
好きなようにやる。

ライフワークバランスを
正常に保つことって、
フリーランスにとっても
すごく大事なことだからね。

ひととおり下調べを終え、
プライベートタイム突入と同時に
エントリーしたのは、
外来種不在の渓。

秋産卵の鱒たちは、
もうすでにスポーニングを
だいぶ意識しているだろうから、
この渓に入るのも、
おそらく今年最後になるだろう。

渓に入って
清冽な水に手を突っ込むと、
水の中は
もう完全に秋モード。

キリっと冷えた
その水の感触は、
はっきり夏の終わりを
告げているように感じられた。

そして
おもむろにルアーを
平瀬に向け放ってみても、
鱒からのリアクションは皆無。

キャストしては
ただむなしく
手元にルアーが
戻ってくるの繰り返し。

うんうん、
これはもう間違いなく
水深のあるポイントに
魚が集まっているに違いない。

渓に入って早々に、
そう悟ることとなった。

ついに訪れた
この渓での初バイトは、
想像したとおり
ほどなく現れた大場所で。

想像を超えるサイズの
秋色ヤマメに
一瞬オッとなったのだが、、、

魚体をよく見ると、
秋色は想像以上に深まっている。

魚体に触れた感じでも、
スポーニングが
近いことを示すように
カラダにハリがなくなっていた。

うんうん、
これ以上
深追いする理由はない。

目の前の秋色ヤマメが、
こちらに
強く決断を促してくれたのは
間違いないだろう。

こうして、
プライベートタイムは
あっけなく終了。

でもね、
仕事場でPCと
にらめっこしている時と比べたら、
比較にならないくらい
気持ちが充実していることに
否が応でも気づかされる。

それくらい、
初秋の渓に身をゆだねていると
ただただ
気持ちがいいのだ。

自分には、
モチベーションを保つための
逃げ場が確実に存在する。

だけど、
これって
たぶん当たり前じゃないんよ。

うんうん、
鱒釣りの世界に
触れることができた偶然を
これからも
大切にして生きて行かなきゃ。

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