続いて訪れたのは、
ほぼすべての流程が
直接海とつながっている
いわゆる「健全な川」。
時季になると
多くのサクラマスが
海から遡上する豊かな川で、
その分、河川残留型ヤマメの
魚影が濃いのも特徴だ。
この日は、
夏と秋のはざまを思わせる風が吹き、
水の中からの反応も
秋のはじまりを
つぶさに感じさせるものであった。
それでも、
引き続き夏を謳歌する
個体も中にはいて、
そんな個体は瀬のひらきで
せっせと陸生昆虫を捕食している。
こんな時、
秋を意識し始めた個体を
あえて狙おうとは思わない。
そうそう、
この日のミッションは
ただただのんびりと
川歩きを愉しむこと。
であるなら、
高活性な夏ヤマメを
シンプルに釣っていけば
それで十分なのである。
この川での
ファーストヒットは、
「これぞ夏ヤマメ」という
艶々の個体であった。
サイズは
だいたい22~23cmと
言ったところだろうか。
うんうん、
ネイティブヤマメに
サクッと出逢えるこの環境、
やっぱものすごく贅沢だよな……
2尾目も
夏ヤマメではあったが、
こちらは体側をよ~く見てみると
少しだけ秋色が
浮かび始めているようにも見える。
たぶんこの魚、
あと一週間もすれば
一気に秋色を
纏うことになるのだろう。
3尾目は、
少しサイズアップの
やはり夏型。
いいね、いいね、
このヤマメも。
そして最後4尾目、
さらなる
サイズアップ&超太っちょの
お出ましだ。
まあまあ、
健全な川の流れに
ただ身をゆだねていれば、
上流から次から次へと
ごちそうが流れてくるのだろう。
そうじゃなきゃ
さすがにここまでの
超幅広には
ならないはず。
うんうん、
こんなヤマメが釣れたら
もう十分だな。
こうして、
リザーバーの川と
健全な川をハシゴした
ひとときの休日は終了。
やっぱり
定期的に自分の釣りをしに
出掛けることは
いろんな意味で大事なこと。
仕事を言い訳に
ずっと家にこもってなんていたら、
それこそ自ら健康寿命を
縮めているようなものだろう。
そうそう、
ワンダリングアングラーとは
もともと
そういう変な生き物なんだよね(笑)