持ってた日

昨日、ちょうど
15時を過ぎた頃のことだった。

そのソワソワは、
書斎のPCの前で
突然はじまったのだった。

クリアな情景として
脳裏にインプットされていた
4キャスト、2バイト、
2バラシという負の記憶……

このネガティブな絵面に
一刻も早く
あづましい記憶を
重ねてしまいたかったのである。

支笏湖の湖畔に立った時、
時刻は16:30を回っていた。

狙うは、
先週の金曜日に
辛酸を舐めさせられた
あの2カ所のピンスポット。

だが、
ネイティブフィールドは
そう簡単にリベンジを
達成させてくれるはずもない。

延べ10キャストほどしてみたが、
魚からの反応はナシ。
あえなく移動を
余儀なくされたのであった。

こうなると、
日暮れが迫る中でできることは、
近場で先行者のいないポイントに
サクッとエントリーすることぐらい。

もちろん
条件がいいに越したことはないが、
そんな悠長なことを
言っていられるほどの時間は
もう残されてはいない。

さて、どうするか……。

その場で、
約30秒ほど頭をフル回転。
悩んでも仕方ないので、
目指すポイントを
あの場所に即決したのであった。

移動先は、
アングラーが
エントリーしているのを
ほとんど見かけない
超不人気ポイント。

この日も、
普段と変わらず人の姿はない。

その時、
時刻はすでに
17時を回っていた。

状況としては、
概ね30分一本勝負。

とにかく目の前の状況に集中し、
キャスト方向や
リトリーブコース、
そしてもっとも重要な
魚へのアピール方法に関する戦略、、、

これらを
短い時間の中で練り上げていった。

そして、
ファーストキャスト。

ヒューーーン!!

ぽちゃ~ん!

ドン!

着水からほどなくして
ロッドを握る右手に
強い衝撃が走った。

この日は、
テスト的にスプーン形状の
ルアーを使っていたので、
いつも以上に
慎重なファイトが求められる。

そうそう、
いくら低比重のスプーンとはいえ
プラグ系の軽いルアーと比べれば
重力の影響をより強く受ける。

その分、
どうしてもファイト中に
フックアウト
しやすくなるからだ。

それでも、
この日はどうやら
「持っていた」らしく……。

特段のアクシデントが
発生することもないまま、
無事、ランディングに成功。

サイズは、
ザックリの目視で
60cm台半ば。

ややイカツイ表情をした
チョイワル系の
ブラウントラウトである。

そうそう、
昨日が「持ってた日」であることを
はっきりと窺わせるのが
ランディング直後に撮影した下の写真。

ほらほら、
フックが下あごに
ガッチリと
掛かっているではありませんか。

もしこれが
「持ってない日」のバイトだったら、
上あごにちょこんと掛かって
ファイト中に
ポロリだったかもしれない……。

このあたりのところは、
湖の釣りでは
ほとんどが「運」みたいなもの。

流れのある
川の釣りとは違って、
魚の喰い方までは
コントロールできないからね。

いや~、
これで負の記憶を
美談で上塗りすることができた。

魚のクオリティーにも満足だし、
ルアーのテストも大成功。

う~ん、
やっぱり私は、
インドアよりもアウトドアに
高い親和性があるらしい。

ヨシヨシ、
今後も隙を見て、
夕方のワンチャンスに賭け
PCの前から逃亡してやるのだー(笑)

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