今年は
支笏湖ガイドのご依頼を
たくさんいただいていることもあって、
自身の湖の釣りは
ほぼ開店休業状態。
折を見て
ロケハンには出かけているものの、
その際はルアーのフックを外して
魚の反応をチェックするのみだから、
厳密にはこれを
”釣り”とは呼べないだろう。
けれども、
このロケハンが
実に楽しくもあるのだ。
フックのない
ルアーを見切る賢い鱒に苦笑いし、
時折訪れる明確なバイトに
反応でアワセを入れてしまう自分に
また苦笑い。
そんな
鱒との丁々発止を
楽しみながらのガイド準備。
なんかまるで
新しいフィッシングスタイルを
開発しちゃったみたいで
すごくワクワクするんだな、これが(笑)
そしてゲストの皆さんが
コンスタントに鱒を
キャッチしてくれていることも、
自ら釣りをしなくても
電池が切れない
明確な理由となっている気がする。
そうそう、
美しい鱒の姿を拝めるのであれば、
なにも自分で
釣らなきゃいけない理由など
どこにも存在しないのだからね。
それでも、
やっぱり”釣り”がしたい!
そんな衝動にかられた時、
ふと思い浮かんだのが
春ヤマメの姿。
春と言えば、
渓流解禁の季節。
若い頃に刻まれた
その感覚は、
ジジイになった今もなお
心の奥底にうずめくらしい。
そんなこんな、
週中に向かったのは道東の渓。
そう、
近所の渓は
すでにヤマメの禁漁期に。
ちょっと遠いのは玉に瑕だけど、
それでもやっぱり
春ヤマメに逢いたい気持ちは
どうしても抑えきれず。
いつもより
ちょっとだけ早起きして、
一路東へと
車を走らせることとした。
現地に到着すると、
早速出迎えてくれたのが
春の訪れを実感させてくれる
フクジュソウの群落。
花の香りは……だが、
この明るい黄色を見ると
気持ちが一段上がるのは間違いない。
春の渓流……
やっぱ
いいよね!
そして
流れにルアーを漂わせれば、
ヤマメがすぐに反応。
まだ少しだけ
サビが残る魚体ではあるが、
ルアーへの反応は
大胆そのものだ。
サイズ感としても
この時季としては申し分なし。
夏の解禁時には
尺ヤマメ予備軍となりそうな
立派な魚体に
思わずうっとりしてしまった。
この後も、
それらしいポイントからは
ヤマメからの反応が
頻繫に訪れることとなった。
ほとんど
サビが落ちた
明るめのこんな個体や……
ハート型の
パーマークを身に纏った
こんなオシャレさんも……
いや~、
愉しい!!
渓流釣りは
本当に楽しい!!
(次回につづく)