フィールドに向かうのも
今週はひと休み。
・・・のはずだったのだけれど、
パーマークの誘惑にはやはり勝てず
パッとしない天候の隙を見て、
昨日、道南方面へと向かった。
本当なら
新規フィールドの開拓もしたいのだが、
この不安定な天候では
いろいろとリスクがつきまとう。
ならばということで、
今回は、勝手知ったる川で
ヤマメに出逢うことを目論み家を出た。
モワ~~ン ドヨ~~ン
玄関のドアを開けた瞬間、
なんとも不快な空気が肌に触れる。
これじゃあ、
まるで関東に住んでいたいた頃と
何も変わらないじゃないか!
無意味なことだとわかっていても
ついそんな文句のひとつも
言いたくなるほど
とにかく空気が重たい。
これは、台風から変わった
熱帯の低気圧が接近している合図。
どうにもこうにも
快適な釣り旅にはならなそうだが、
一尾でいいから
夏色ヤマメに出逢えたらいいな。
はじめに訪れたのは、
黒松内町内を流れる朱太川。
およそ
3週間ぶりのエントリーになる。
ここ数日、
断続的に雨が降っている影響で
若干、水に色がついているが、
釣りに影響するほどの
極端な濁りではない。
いや~、それにしても
底石にコケがついてスベるスベる。
3週間の間に
さらに拍車がかかった印象だ。
まあ、この状況は
遡上してきた鮎には天国だろう。
たしかに8月の朱太川と言えば
こんな感じだったな。
前回同様、
入渓点前のポイントで
早速、ヤマメのバイトを得た。
サイズこそ23cmほどだが、
前回よりも
明らかに体高がアップしていた。
ただ、季節が進んだ分、
体色はやや控えめに。
そうそう、魚たちは
もうすぐそこまで迫っている
秋の気配を
確実に感じ取っているのもしれない。
続くチャラ瀬で
バイトしてきた2尾目は、
若干のサイズアップ。
ただ1尾目よりも
ややスマートなプロポーション。
見た目からは、
朱太川のヤマメらしさは
あまり感じられなかったかな。
続いて、同じチャラ瀬の
少し上流側でヒットしたこの魚は
さらに少しサイズアップ。
サイズ的には
27cmくらいあって文句なし。
パーマークが桜の花びらの形をした
朱太川のヤマメらしさがあれば
なおよかったけれど、
まあ、それは贅沢というものだろう。
うんうん、
やっぱり朱太川はいい川だ。
本当は、
もっと朱太川で
粘っても面白かったのだけれど、
いかんせん、足元が滑りすぎる。
オヤジになると、
膝の持久力も低下。
力が入っているうちはいいけれど
少し疲れてきたら
間違いなくすっ転ぶだろうし、
そうすると、
下手をすれば怪我をしかねない。
もうすでに
パーマークには出逢えたわけだし、
別にリスクを冒す必要はないだろう。
そう判断し、
すぐとなりを流れていて、
少しは歩きやすい長万部川の上流域に
移動することを決めた。
川に着くと、
若干、増水気味ではあるが、
水色はクリア。
すぐ隣の川でも
水源が違えば
ここまで状況が異なるのだから
やっぱり自然のフィールドは面白い。
ただ、こちらは
湿度がより高いからなのか
ブヨが大量発生していて、
落ち着いて釣りができるような
状況ではなかった。
入渓して2分、
ブヨから逃げるように退渓。
車で少しだけ下流に移動する。
移動先にもブヨはたくさんいたが、
それでもまだマシ。
虫に集中力を削がれながらも
ルアーをキャストしていると
すぐにヤマメが反応してくれた。
こちらは、
朱太川の魚に比べて
ややサイズは落ちるが、
体色はまだ完全な夏色。
そんなちょっとした
見た目の違いを楽しむのも
なかなかどうして
悪くはないものだ。
同じポイントで、
すぐに2尾目を追加。
サイズは似たり寄ったりだが、
こちらは背中の黒点が多い。
こんなふうに
2尾並べて写真を撮ってみると
その違いは一目瞭然。
よく見ると
パーマークの配置は似通っているのに、
パーマークの形状と
黒点の数が違うだけで
こうも印象が変わる。
ヤマメって、
見た目の個体差が大きいことも
その魅力のひとつ。
サイズ的には
ややもの足りなくても
こういう画が見られたら、
もうこれで十分だ。
湿度は高いし、
虫は多いし・・・
これ以上の長居は
むしろストレスになってしまう。
まだまだ
十分に時間はあったが、
無駄に粘ることはせず
これにて納竿。
まあまあ、
この厳しい環境の中では
満足な出逢いが果たせた方かな。
さてさて、
これからまとまった雨が降る
予報が出ている北海道。
ニジマスの名川、
利別川が流れる十勝の陸別町では
すでに災害級の雨が降っている模様。
まずは
大きな被害が出ないことを祈りつつ、
増水から減水へと
向かうタイミング見計らって
どこかのフィールドに
エントリーできたらいい。
そうは言っても、
この週末からお盆休みが始まるから
どこのフィールドも混雑は必至。
まあまあ、ゆる~い感じで
エントリーできそうな
タイミングを見計らって、
勝手知ったる河川の
様子でも見に行こうかな。