久々に出逢えた本流ニジマス

混生の渓を後にして
向かったのは、
前回、ゲリラ的に刺さった
あの本流だ。

偶発的に
フォトジェニックな
ニジマスと出逢うことができて
本当にラッキー。

先週は、
それ以上でも
以下でもなかった。

でもね、
仕事をしている最中も
あれからずっとあの流れが
気になって仕方がなかったのだ。

だから、
本当は家を出る前から
こう決めていた。

水温が上がる
時間帯になったら、
是が非でも
あの流れに向かおう、と……。

いざ目的の本流に立ってみると、
水況こそやや増水気味だが
先週とは打って変わって、
流れ下る枯れ葉の量は多くない。

うんうん、
これなら釣果はともかくとしても、
思う存分、
快適な釣りが楽しめそうだぞ!
すぐにそう思えた。

ただし、
例によって事前情報はなく、
拠りどころになるのは
事前に見ておいた地形図と
グーグルの航空写真だけ。

まあまあ、
だからこそ
変な先入観にとらわれることなく、
肩の力を抜いてシンプルに
目の前の流れと向き合えるのだが……。

そんなこんなではあったが、
ラッキーなことに
この日も幸先の良い
スタートを切ることができた。

机上の計算を元に
エントリーしたポイントで、
すぐに立派なニジマスが
ドンとヒットしてきたのである。

うんうん、
本来はこんなにイージ―な
釣り場ではないんだろうな。

すでに
そうは気づいていた。

増水気味の水況といい、
水温上昇のタイミングといい、
多くの条件がちょうど今、
うまいこと噛み合っているんだろう。

この一尾との
コンタクトで得られたのは、
概ねそのような
感触であったような気がする。

長いこと鱒釣りをやっていると
ここぞというタイミングを
かぎ分ける嗅覚だけは、
しっかりと身についているもの。

納得の一尾を
リリースするのとほぼ同時に
身体に内在するセンサーが
「今でしょ!」と
しきりにアラームを鳴らしていた。

次のポイントは、
誰の目にも明らかな大場所。

だから、
釣り座にはしっかりと
先行者の踏み跡が残されていた。

だがそこは、
工夫がないと攻めきれない
大きな底石が絡む
かなり複雑な流れ。

うんうん、
この感じなら、
イイ魚がちゃんと
残っているかもしれない……。

ズン、ズン!

ロッドを握る右手に
鈍い違和感を感じたのは、
丁寧に丁寧に
その大場所を探っていった
およそ20投目くらいの
出来事ことであった。

そこからは、
下流の荒瀬に降られないように、
武蔵野「釣具まるかつ」さんの手によって
見事に復活したufmウエダのロッド
「スティンガーラックス」を操り、
暴力的なニジマスのファイトを
冷静に、時に大胆にいなしていく。

うわー!
こりゃスゲー!!

久しぶりの
本流クオリティフィッシュだ。

ヘラブナのような
ものすごい体高があるのに、
魚体のバランスが
崩れていないことには
とにかく驚かされるばかり。

ビッシリと
魚体に詰め込まれた黒点も
野性的で
素晴らしいじゃないか。

実は、この後、
ちょっとした
ハプニングが発生。

突如、河畔に
野生化したミンクが現れ、
被写体となっていたデカニジを
隙あらば奪い去ってやろうと
こちらをしきりに
挑発してきたのである。

そんなこともあって、
しっかりと撮影できたのは
こんなカットと……

こんなカットだけに
なってしまったのだが、、、

でもね、
久々に狙ってキャッチした
大型本流ニジマスの
ビジュアルがコレだもの。

しばらく距離を置いていた
本流ニジマスの釣りにも、
そりゃあ久しぶりに
熱くなっちゃうわけでしょ!

うんうん、
ちょっとの時間ではあったが、
この本流には
本当に愉しい時間を
過ごさせてもらったな。

次に訪れるのは、
おそらく一年後くらいに
なりそうだけれども……。

(この旅、おわり)

スポンサーリンク
レクタングル広告(大)
レクタングル広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする