札幌も天塩も非日常!?

ロッドに触れないこと2週間、
秋のトラウトシーズン
最盛期と言ってもいい11月中旬に、
ちょっとしたお預けを喰らってしまった。

ようやく、道北出張にあわせて
時間を確保することに成功し、
真夜中の道央道を北へ向かう。

車内モニターに表示された外気温は
もっとも低かった
留萌近郊の幌糠でも+1℃。

例年であれば、路面凍結に
細心の注意を払う必要があるのだけれど、
極端に冷え込みが弱い今年に限っては、
その心配がない分、
道中の精神的負担は軽くなる。

道すがら、カーラジオから流れてくる曲が
この日は、やけに偏っている。

嵐、ドリカム、キャリー、野口五郎。

そう、今週末、札幌でライブを行う
アーティストたちの曲である。

普段、あまり北海道では見かけないような
恰好をした人で街はあふれかえり、
週末の札幌には
非日常の景色が広がるに違いない。

年に一度くらい、
札幌にそんな景色が広がるのも
悪くないんじゃないのかな。

地震発生以降、
しばらく見ていなかった賑やかな北海道が
久しぶりに戻ってくるのもイイことだ。

そんな、普段の夜道では
絶対に考えないようなことが頭をよぎり、
少し調子が狂う。

走り慣れた道のはずなのに、
耳に届くいつもと違う曲調に引きずられ、
非日常な感覚にとらわれて、
なんだか気持ちが落ち着かない。

そうこうしているうちに
天塩川下流部のポイントに到着した。

ちょっとペースを乱された影響もあってか、
やや集中力を欠いている自分が
そこにいることに気づく。

心を整えるため、
軽く深呼吸しながら景色を眺めてみる。

11月中旬だというのに、
白いものが全く見当たらないから、
まるで10月下旬くらいの
天塩川の河畔に立っているような気分だ。

ある意味、この天塩川の景色も
非日常と言えるのかもしれない。

ファーストポイント。

悪くない雰囲気に期待して、
ルアーを倒木の際にキャスト・・・

しかし、無反応。

その後、数キャストしてみるが、
魚からのコンタクトはなく、
すぐに移動を決断する。

セカンドポイント。

こちらも、雰囲気は悪くない。
いや、「悪くない」じゃない。
むしろ、かなりイイ。

集中を高めて、
アップクロスにルアーをキャスト・・・

ククン・・・

イトウのそれとは明らかに異なる
小気味よいハイピッチの首振りが
手元に伝わった。

正体は、アメマス
サイズは、40cmくらいであろうか。

アメマスがヒットしたことで、
水の中の季節は、陸上に比べれば
少しは先を行っていることを
感じ取ることができた。

その後は続かず、すぐに移動。

サードポイント・・・

不発。

川の雰囲気は悪くないだけに、
ここまでイトウからの
コンタクトが得られないことに
一抹の不安を覚える。

そんな不安が少しの焦りを呼び、
次なるポイントには、
予定していた順番を変更して
この日、もっとも期待していた
トロ瀬を選択した。

ポイントに到着し、
いつものようにステップダウンしながら
キャストを繰り返す。

水温は、すでに
ひと桁の数字にまで下がっている。

さらに、アメマスからの
コンタクトがあったことからしても
川の中の季節を
あえて深読みする必要はない。

きっと、イトウは流速の弱まるスポットに
定位しているはず。

そう考えて、ここぞというスポットを
丁寧にトレースしていく。

モソッ・・・・・

いつも一瞬心臓が飛び出そうになる
かすかな反応は突然訪れた。

思いっきりアワセを入れる。

ブン・・・ブン・・・ブン・・・

すぐにそれとわかる
スローピッチの首振りがロッドに伝わる。

首振りのストロークはそこそこで、
魚が小さくはないこと、
ルアーが吸い込まれた感覚がなかったから、
ショートバイトの可能性は否定できないこと。

この2つの情報をもとに
強めのラインテンションをかけつつも
無理せずしばらく様子を見てみる。

ジィィィィィィィーーーーー

ドッボーン!

イトウは、猛ダッシュして
すかさず大ジャンプ。

メーターはないけど、ぶっといイイ魚だ。

あとは慌てず、かといって緩めることなく、
真綿で首を絞めるように
少しずつイトウの体力を奪っていく。

表現は良くないけれど、
この状況の中では、もっとも安全に
ランディングに持ち込む方法である。

浅瀬にそっと横たえた魚体は、
測ってみると94cm。

コンディション抜群のぶっといイトウ
それぞれのパーツもデカい。

まあ、長さで言えば
全然メーターに足りないのだけれど、
猿払のメーターちょっとの魚と比べたら、
間違いなくこの魚の方が
ハイウエイトだろう。

やっぱり天塩のイトウは
何度見ても素晴らしい!

浅瀬で暴れさせることなく
ソフトにランディングできたから、
イトウは至って元気。

少しだけ酸素を送り込んだら、
デッカイ尾で私に水を引っ掛けながら
悠然と流れに帰っていった。

この日も仕事の予定があるのだけれど、
まだ時間的猶予はある。

次の1本を狙って、
少し上流のポイントを目指すことにした。

(次回へ続く・・・)

スポンサーリンク
レクタングル広告(大)
レクタングル広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする