都市近郊の渓

週中、
半日だけ時間が空いたので、
スポットバイトならぬ
スポットフィッシングに。

向かうは、
以前から目をつけていて
今回が初入渓となる
都市近郊の渓だ。

とは言え、
その実態は
渓というよりも
何の変哲もない小沢。

だが、
雪代が入るこの時季だけは
なんとなく魚が棲めそうな気がして
以前からずっと
気になって仕方がなかったのである。

そんなだから、
そもそも魚がいるかどうかも
わからない。

でもね、
むしろこれが愉しいのよ。

魚がいるとの確信がない流れに
ルアーを投じてみる。

その瞬間の
ワクワク感たるや、
今も昔も
まったく変わらず。

そうそう、
子供の頃によくやった
見知らぬ場所の探検。

あのワクワク感を
ジジイになった今も
忘れられずにいるのだから、
やはりいくつになっても
でっかい幼稚園生を
卒業できずにいるらしい(笑)

けれども
そんなワクワクする探検の先に
新たな出逢いがあったりしたら、
そりゃあもうたまらない。

そうそう、
今回の探検では
年に何回もない
幸運に恵まれたのである。

この日
最初の出逢いは、
谷筋から陽が差し込む
明るい瀬での出来事であった。

なになに、
ココって
オショロコマの渓だったの?

ぶっちゃけ、
たとえ釣れても
エゾイワナかニジマスだろうと
軽く考えていただけに、
これはなかなかの衝撃だ。

まあよく考えてみれば、
オショロコマが棲んでいても
不思議でない
条件が揃ってはいる。

同じ水系の別の谷筋では、
実際にオショロコマの棲息を
すでに確認済であったのだから、
冷静に考えてみれば
もの凄く異常なことが
起こったというわけでもなさそうだ。

が、しかし、
過去に同水系で釣った
オショロコマとは、
そのビジュアルが
明らかに異なっていたのには
かなりの衝撃を受けた。

この水系のオショロコマは
体色が地味で、
ビジュアル自体に
これと言った魅力を感じない。

そんな
先入観があったからだ。

けれどもこの個体は、
そんな固定観念を
根底から覆すほどの
オシャレさん。

うん、いい。
この魚は最高だ!

この一事にヒントを得て、
予定になかった別の沢筋も
急遽、思い付きで
軽く触ってみることに。

するとどうだろう、
どちらの沢も
ものすごく魚影は薄いのだが、
ちゃんとオショロコマが
棲息しているではないか。

ただ、
移動して一つ目の沢で
ヒットした
オショロコマがコレ。

雪代の
激しい流れにもまれたのか、
全身傷だらけ。

いや~、
ごめんごめん。

本来なら
触ってはいけない個体に
口を使わせてしまったことを
しばし反省。

さらに、
移動して二つ目の沢では
このオショロコマが。

ひとつ前の沢の
個体ほどではなかったが、
全身に傷が残っていて
魚体もスキニー。

いや~、
率直な感想として
この個体も本来は
春に触るべきではなかったと思う。

まあまあ、
探検に事故は付き物だから
やむを得なかった
部分があるのは確か。

ただしあとから入った
2つの沢に関しては、
盛期以外には
触らないほうがいいらしい。

そうとわかったら、
来春のエントリーはNG。

自主規制をする分には、
他者の権利を
制限するわけではないから
特に問題ナシだし。

そんなこんな、
充実の半日を過ごせたので、
その後のお仕事は
いつもよりも順調。

やっぱ人間って、
メンタル大事だよね(苦笑)

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