一人の釣り人として、
そして一国民として
無関心ではいられない、
水資源にまつわる諸問題。
中でも、
先月、ニセコ町によって
行われた署名活動は、
主要メディアで
大々的に報じられるなど、
社会的に広く
関心を集めることとなりました。
ただしこの話題、
個人的にいろいろと
思うところがありまして、、、
よって以下は、
自らの備忘録として
率直に感じたことを
記しておくものになりますので、
「個人的認識など聞きたくない」
という方は、
スルーしていただければと思います。
【客観的事実】
そもそもの話、
この訴訟に関する発信は、
ニセコ町側から一方的に
行われているものであり、
メディアで報道されている内容が
どこまで真実なのか、
恣意的な偏りはないのか、
その点は必ずしも明らかでない。
裁判所ウェブサイト上の
「裁判例検索」で
この件について
実際に検索をかけてみたものの、
「該当する裁判例なし」と表示。
そのため判決文はもとより、
一般人が客観的立場から
訴訟の概要を知ることさえも
現状においては困難。
よって、
本件訴訟の争点が
「事実認定」の部分にあるのか、
「法のあてはめの問題」なのか、
「過去判例の射程の問題」なのか、
それともこれらの要素が
複合的に絡み合っているのかなど、
裁判の本質について
何ら明らかになっていないのが現実。
心の声
↓↓↓
道内メディアは
いったい何を取材しているんだ!
【署名活動に対する自らの対応】
署名活動には参加せず
理由
↓↓↓
「水資源の保全」という
大義には賛同できても、
そもそも訴訟の詳細が
不明な現状においては、
ニセコ町側の主張に
必ずしも正当性があるとは断定できず、
現状は責任をもって
署名できる状況にないと判断したため。
【署名活動に対する見解と疑問点】
そもそも
このような署名活動を
実施したところで、
裁判所の判断に
直接的な影響を及ぼす可能性は
ほぼゼロに等しい。
韓国など他国では、
世論動向が判決に
一定の影響を与えることも
あるにはあるようだが、、、
憲法違反を争う訴訟とかならまだしも、
土地の所有権を争う
個別的事案で裁判所が世論に押され、
法的枠組みを無視して
下級審判決をひっくり返そうものなら、
私たち一般人にとって
そのほうがよっぽど恐ろしいこと。
高裁の裁判官に対し、
「世間がこれだけ注目しているのだから、
適当な判決文を書くんじゃないよ!」
という一種の牽制には
なるかもしれないけれども、
何万、何十万の
署名が集まったところで、
結論が180°ひっくり返るなどとは
とても思えない。
伝わってくる
報道内容を是とした場合、
法律論や判例の射程のところで
正面から対峙しうる案件のように見えるが、
なぜ高裁段階で
このような感情論にすがろうとするのか、
現状ではニセコ町の意図が
まったく見えてこない点も気になる。
そこには必ず
代理人の存在があるわけで、
深読みすれば署名活動が
訴訟戦略の一つになっている可能性もあるが、
少ない情報の中で
断定的には言えないものの、
個人的にこの段階での署名提出は
むしろ悪手でないかとすら思ってしまう。
なぜなら外形的には
「法律論で戦えないから感情論にすがった」
ようにも見えてしまうから。
裁判官が
そう捉えるかどうかまでは、
さすがに想像が
及ばないけれど……
他方、
署名活動の実施を通じ
この問題に対する
世間の注目度を高めることにより、
原告側にある種の
プレッシャーを与える効果は
一定程度あるかもしれない。
和解交渉でとんでもない金額を
ふっかけてこようものなら、
「おたくの会社のイメージが
悪化するけど大丈夫ですか?」
という半ば牽制球のような形で。
【町長選との関連性】
また、
なぜこの段階でニセコ町が
署名活動を行ったのかという点にも
注目が必要だろう。
なぜなら、
ニセコ町では
9月に任期満了に伴う
町長選挙が行われるから。
あくまでも
邪推の域は出ないのだが、
現執行部が何らかの意図を持って
今時期にこの問題を
公にしたという可能性も
当然否定はしえない。
もちろん、
陰謀だなんだと
イチャモンをつける気はないが、
裁判の全体像を明らかにしない中で
署名を集めるというやり方は
行政機関としてあまりに
不誠実なんじゃないか、と。
もちろん
係争中で明らかにできないことも
少なからずあるのだろうが、
それにしても
町から発信される情報が断片的過ぎる。
いずれにしても、
町長選に出馬する
各陣営の訴えに耳を傾けることで、
なんらかの真実が
見えてくることに期待したい。
【その他思うこと諸々】
もしもこのまま
一審判決が確定すると、
この後、類似の訴訟が
数多く提起されると予想され、
この国の土地取引に
さまざまな影を落とすことは必至。
だからこその
署名活動だとすれば、
たとえ自らは署名しなくとも
その活動自体の大義は認められる。
けれどもニセコ町は、
和解に向けた協議を
原告側との間で進めているとされ、
そのダブルスタンダードな姿勢には
正直モヤっと感しかない。
だって、
裁判所から
和解勧告が出たって情報には
一切接していないもの。
確かに最終的な目標は
町内の水源地を守ることであり、
そのためには
「不本意ながら和解も選択肢の一つ」
という考え方も
理解できなくはないのだが、、、
でもやっぱり、
現状わかっている範囲で
事態を俯瞰すれば、
ニセコ町のやっていることに
チグハグ感があるのは否めず……
外向けには言えない
何らかの事情があるのか知らないけれど、
「逆転勝訴は期待薄」と
半ばあきらめているようにも
見える中での署名活動というのは、
やっぱりすごく
モヤモヤするんだよな……
つまるところこの問題、
根本的な解決を図るためには
法改正しかないと考えられ、
デメリットを含めた
土地取引の規制強化に関する
国民的議論が不可欠だと思うのけれど、
さて、新しい政権が
この問題に手を付けるのか付けないのか。
また、先日の参院選、
倶知安、ニセコ地域で
多くの得票を得た参政党が
国会でこの問題を取り上げるのかどうか、
取り上げるとしたら
どのような形で取り上げるのか、
(外国人問題にどう絡めるのかなど)
そこは注視しておきたいな、と。