生まれて初めて
イトウに出逢う瞬間、
それを味わえるのは、
人生一度きり。
一方で
その瞬間に立ち会うことは、
決して
一度きりではない。
そうそう、
それこそが
フィッシングガイドという
お仕事の魅力の一つ。
いや、
ハイライトと
言っていいのかもしれない。
これは、
ガイド冥利に尽きる
天塩川でのひとコマ。
人生初のイトウを愛でる
ゲストの後ろ姿。
うんうん、
カメラを意識しないこの姿こそが
この瞬間のリアルな空気感を
如実に表しているんじゃないかな。
サイズがどうとか、
どうやって釣ったとか、
そんなことは
もはやどうでもいいのだ。
そう、
このひとときこそが、
北の大地にあこがれを抱く
トラウトアングラーにとって
最も尊い時間。
その時間を
ゲストと共有できるって、
なんて幸せなことなんだろう。
ゼロとイチの間を
さまよう中で、
ようやくたどり着いた
イチの領域。
まさにこれは
ミッションコンプリートと
言っていいだろう。
でもEさんは、
それじゃたぶん
納得しないんだろうな。
「あの時の首振りが……」
「あの潜水艦が……」とね。
おぬし、
まだまだよの~
そんな
モンスターイトウからの
あからさまな挑発。
リベンジは
次回に持ち越しになったけれど、
宿題を持ち帰ることができただけでも、
大きな収穫になったんじゃないかな。
そう、
ファイトは大胆に!
ビビりーは
絶対にダメですよ、とね(笑)