先月発売となった
ノースアングラーズNo.228
Winter.2025 冬号。

今日は、
その掲載記事に関する補足を
ここで簡単に
やらせてもらおうと思います。
まずは、
掲載記事のバックボーン、
その話題から。
話は、
10代だった頃の私が
青春18きっぷなどの
いわゆる「トクトクきっぷ」を駆使して
首都圏や甲信越の渓を
めぐっていた時代にまで遡ります。
当時の私なんて、
鱒釣りのキャリアが
ついさっきスタートしたばかりの
いわば青二才。
しかも
公共交通機関とチャリンコ以外の
機動力がない状態でしたから、
当然、毎回先行者の後を追う形での
釣りを強いられていたというわけ。
つまり、
技術的にも
釣り場へのアクセスの面でも
朝一番で入渓していたベテランと
同じような釣果を得るのは
非常に難しい。
そんな状況から
私の鱒釣りのキャリアは
スタートしたわけです。
そのような環境下、
現地で出遭う[誤字ではない(笑)]
年配の釣り人から
決まって投げつけられたのは……
やれ
”こんな時間に来たってもう遅い!”
だとか、
”そんなおもちゃで
賢いヤマメを騙せるわけネェーだろ!”
みたいなネガティブで
上から目線の言葉ばかり。
もちろん、
すべてがすべてとは言いませんが、
大の大人が
10代のひよっこに
どや顔でマウントを取る。
行く釣り場、行く釣り場、
そんな苦々しい体験を
数多く蓄積することとなりました。
その一方、
現地で出逢う[これも誤字でない(笑)]
釣り人以外の人々は、
突如地元に現れた
見慣れない都会っ子に
好奇の視線を送りつつも、
概して心温まる対応を
してくれたものでした。
中でも長野県川上村や
静岡県小山町などでは、
バスに乗るお金がなくて
長い距離を歩く姿を見かねた大人たちが
好意で駅まで車で送ってくれたり、
寒い日に玄関先で
熱いお茶を淹れてくれたりということも。
そんな体験を通じて思ったのは、
なぜ釣り人だけが
大人げない態度で
自分に接してくるのだろうということ。
もちろん、
歳を重ねた今は、
少しだけその理由について
理解できるようになりましたよ。
日々、思いどおりにならない
社会生活の中でため込んだストレス。
それを発散する
場でもあるフィールドで
ついつい強烈な自己顕示欲を発動してしまい、
自らの優位性を他者、
特に自分よりも弱いとみなす者に対し
誇示してしまうという
極めて稚拙な行動原理について。
でもね、
やられた側からすると
たまったもんじゃないのですよ。
こんなみっともない
成人アングラーにだけは
絶対になりたくない。
10代にして
私はそう決意したのでした。
そんな背景があるからこそ、
小難しいことを言える人
=カッコイイ、スゴイ
などと思えるはずもなく、、、
これは何も
釣りに限ったことではなく
一般社会にも当てはまる話ですが、
もしも若い世代よりも
自らに優位性がある部分があるのだとすれば、
それをどうだと言わんばかりに誇示して、
あるいは専門用語でこれでもかと着飾って
マウントを取ろうとするのではなく、
むしろそれをよりわかりやすく
次の世代へとしっかり
つないでいくべきなのではないか、と。
そうなんです、
そんなふうに考えるからこそ、
今回のノースアングラーズへの寄稿では
小難しい話は一切ナシ。
細部にまで組み上げられた
小難しいナントカメソッドを
ドーンと誇示するのではなく、
読者の皆さんが自らの判断で
カスタマイズする余地を残しながら、
外せないポイントだけ
端的にわかりやすく伝えることに
注力したのでした。
ただまあ、
ノースアングラーズへの寄稿で
本当にそれが実現できたかと言えば、
そう簡単な話でないことは
重々理解しているつもり。
なので今回、
ブログを併せて
読んでくださっている方向けに
ここに若干の補足を
書かせてもらうことにした。
そう理解してもらえたら
ありがたいですね。
せっかく
ここまで読んでいただいたので、
記事中で使用したルアー、
チェプラムについても
簡単に補足しておこうと思います。
そもそもの話、
取材時までに私はチェプラムを
使い込んでいたわけではなかったので、
いわばチェプラム初心者。

よく言えば
予断を排した状態で釣りができる
ビギナーに近い立場にいたとも言えますが、
悪く言えばチェプラムの特性について
大してよくわかってもいないくせに
取材で使用した不届き者。
あえて意地悪に
第三者的目線で見れば、、、
の話ではありますけど、
実際そう言えなくもないのかな、とも。
そんな自覚もあったので、
取材釣行の後、
自らチェプラムを使用した
フォローアップ釣行に
何回か出かけてみたのですよね。
実は、
すでにブログにアップした
釣行と被る部分もあるのですが、
3つのケースについて
簡単に紹介しておくことにしましょう。
最初のターゲットは、
オショロコマ。
想像どおり
このターゲットに関しては、
特段の工夫もなく
あっさりとクリア。

ただし、
捕食が下手なターゲットゆえ、
アップストリームの釣りで
バイトを得るのには
少し苦労した感はありました。
ダウンで
とにかく見せて見せて……
そこがキモだったかな、と。
次なるターゲットは、
本流のデカニジ。
一般的に
難攻不落と言われている
このターゲットに対し、
チェプラムが
どの程度威力を発揮できるか。
実は私自身もこの点に
興味を持っていたのですよね。
結論から言うと、
チェプラムと最も相性が良いのは
間違いなくニジマス。
少なくとも
北海道のストリームにおいては、
そう断言してもいいくらいの
好相性ぶりでしたね。
一般的なミノーやスプーンでは
アクセス不可能な賢い個体を
攻略できてしまうくらい、
高いポテンシャルを秘めている。
そう言っても
言い過ぎではないくらいの
確かな感触がありました。
ちなみにこの個体は
激戦区で仕留めた
ハイクオリティフィッシュなのですが、
何か特別なことをしたかと言われたら
それはなにもやっていません。

アクションは
わかりやすくタダ引き。
唯一点、
なにかしらの工夫があったとすれば、
ノースアングラーズの記事にも
書きましたけど、
カレントをしっかりと見極めつつ
立ち位置とキャスト角度だけは
ものすごく慎重に検討してから
ファーストアプローチを
敢行したところくらいでしょうか。
そう、
ターゲットフィッシュと
相性の良いルアーを選択した上で
立ち位置とキャスト角度が
ズバリ決まりさえすれば、
ビギナーアングラーが
こんな美しいニジマスを手にすることも
決して夢じゃない。
そのことが
本ブログの読者の皆さんに
少しでも伝わったらいいな、と。
続いてのターゲットは、
北海道らしくイトウ。
こちらに関しては、
正直、チェプラムだから釣れた
という感触まではありませんでしたけど、
少なくとも
一般的なミノーやスプーンと
同等程度の威力は十分にある。
それくらいの感触は
間違いなくありました。

ただしこちらは、
一定のスピードで
リトリーブしてくるだけでは
イトウに見切られている感覚も。
そこで
リトリーブスピードに変化をつけ、
アクションが単調にならないよう
ちょっとした工夫することで
バイトを得られるようになりました。
ちなみにイトウ狙いの場合、
ルアーやアクションのセレクトが
少しでもズレていると、
小型は釣れても大型は釣れない
というパターンにハマることが
しばしばあります。
その点、
チェプラムに関して言うと、
大型に見切られやすいとか
そういった弱点があるようには
あまり感じられなかったですね。
フォローアップ釣行で
メーターを超えるような
大型は出ませんでしたが、
チェプラムのポテンシャルを
アングラーの側が
しっかりと引き出してあげられれば、
超大型のイトウにも
確実にアクセスできるだろう。
そんな感触を
得ることはできましたので、
この投稿の最後に
書き添えておこうと思います。
