北海道へ移住する前のこと、
禁漁がすぐ目の前に迫った
新潟の魚野川水系や
富山の常願寺川水系に遠征する時、
いつも楽しみにしていたのが
産地で食べる新米。
でも、当時は、今と違って
インターネットが
まだまだ普及していない
時代だったんですよね。
だから、うまい新米を
喰わせてくれる店を探すのは
なかなかにハードな
ミッションだったわけです。
だからと言って、
店探しをすぐにあきらめるかと言えば、
もちろん、そんなに
往生際が良いわけはなく・・・。
「困った時のとんかつ屋」に
一目散に駆け込んだものです。
ただ、とんかつ屋なら
どこでもよいわけではなく、
年季の入った暖簾がかかる
こじんまりとしたお店に入るのがキモ。
だって、うまいコメの産地ですよ。
地元の人がとんかつを食べに来て、
まずいコメを出す店だったら
とっくに潰れてるはずじゃないですか。
だから、この作戦は、
驚異的な的中率を誇りました。
もちろん、1回や2回は
「ズコッ」っとなっちゃったことも
あるんですけどね・・・(笑)
そんなこんな、
かつて、遠征先では、
結構な確率で、うまいコメに
ありつけていたと思うのです。
でも、もっとも印象に残っているのは、
魚沼産のコシヒカリではなく・・・
長野県旧浅科村で
細々と生産されていた五郎兵衛米。
正確に言うと、
上の画像は五郎兵衛新田ではなく、
その隣接地域を写したものですが、
イメージとしては、
こんな景色が広がるところを
思い浮かべてもらうといいでしょう。
当時放送されていた、
テレ朝のニュースステーションで
一度だけ五郎兵衛米が
取り上げられたこともあったけど・・・
その一瞬を除けば、
基本、地元以外で注目を浴びることは
ほとんどなかったんじゃないかな。
でもね、
はじめて食べた時の衝撃は
もの凄いモノがあったんですよ。
甘さといい、香りといい、
普段食べているお米とは
明らかに次元が違う。
それほど、
強烈なインパクトがあったんです。
若干前置きが長くなったけど、
このたび、めでたいことに
五郎兵衛米との再会を
果たすことができました。
北海道の自宅に戻ってから、
ガス釜で炊いてみたら・・・
あ~、
ホント、し・あ・わ・せ !
ここ最近、
目覚ましい進化を遂げる
北海道米ではあるけれど、
まだまだ、
上には上がありましたね。
やっぱスゲーや、
五郎兵衛米!