遡上アメマス ときどき ヤマメ

ここのところ、
すっきりとしない天気が続く
北の大地、北海道。

雨が降っている間に急ぎの仕事を片付け、
ひとときの晴れ間を狙って、
フィールドに向かう。

お盆休み明けの月曜日のこと、
多くのフィールドの鱒たちが
昨日まで、過剰なほどの
フィッシングプレッシャーに
さらされていたことは想像するに難くない。

それでも、道南の川の
テレメータの数値を見れば、大雨の影響が
かなり大きかったことを物語っていて、
ちょうどいいタイミングで
入渓できるかもしれないとの
淡い期待もあった。

まずは、勝手知ったる長万部川に立ち寄り
様子を伺ってみる。

水位は、平水よりはやや高めながら、
水色は、わずかに濁りを感じる程度、
ほぼクリアと言える状態まで回復していた。

「これだと、きっと日曜日の状態でも
エントリーできただろうな。」

そんな予感は見事に的中。
河畔には、アングラーの
真新しいたくさんの足跡が残されていた。

ヤマメを狙って、瀬を中心に
30分ほど釣り上がってみるけれど、
鱒たちからの反応はない。

ところどころにある淵に近づいてみると、
海から遡上してきたとおぼしき
アメマスとサクラマスが
ボトムにへばりついているのが確認できた。

大雨による水温の低下、
遡上鱒によるポイントの占拠。
少し状況が見えてきたので、今度は、
水深のあるポイントを中心に狙っていく。

すると、ほどなくして
遡上アメマスからの反応があった。

そこから、コンスタントに
アメマスからの反応が続く。

しばらくの間、
連続ヒットも、珍しくなくなった。

魚体も見事で、
サイズも決して悪くない。

ライトタックルで、
50cmを超える美しい鱒と対峙するのは
もちろん楽しくて仕方ないのだけれど、
狙っていたヤマメの姿は確認できず、
初志貫徹で移動を決断することにした。

長万部から函館方面に向かうと、
いくつかの小河川が噴火湾に注いでいる。

基本的に、このあたりの川なら、
どこの川にも鱒は生息している。

体力的にも無理はしたくなかったので、
近場の国縫川を選択。

週末のテレメータのデータでは、
一時、水防団待機水位を超えるところまで
増水したのを確認していたが、
目の前の流れからは、ほとんど濁りも消え、
程よい水位にまで落ち着いていた。

入渓すると、やはり川の状態がよいのか、
入渓点目の前の深瀬で
キレイなヤマメが反応してくれた。

その後も、らしきポイントからは
必ずと言っていいほどの反応が続く。

サイズは20cm前後がほとんどで、
大きくても、25cmまでは届かない。

それでも、黒点が少なく
パーマークが少し乱れた
この地域独特の姿をした見事なヤマメにも
出逢うことができた。

この川としては大場所と言えるトロ瀬では、
遡上アメマスが走るのを確認。

ほどなくして、ライトタックルには
およそ不釣り合いなサイズの
アメマスがヒットしてきた。

近年は、茶路川音別川など
道東地方の川で、軒並み不調が伝えられる中、
どうやら道南の川に遡上するアメマスの数は
さほど大きくは減ってないようだ。

もう十分に満足したので、
この日の釣りはこれにて終了。

楽しい時間をプレゼントしてくれた
美しい鱒たちに感謝、感謝の一日でした。

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