道東の旅【釣り編】

(前回、道東の旅【観光編】からつづく)

魅力いっぱいの道東フィールドだけれど、
低気圧に高水温にと、
今回、釣りにはなかなか厳しい状況に。

台風から変わった温帯低気圧の影響で
まとまった雨が降り、流れは、
一気にカフェオレ色に染まってしまった。

仕方なく本流をあきらめ、
濁りのない常呂川支流にエントリー。

はじめて訪れるその場所は、
美しい白樺林の中を流れる
ロケーション抜群のフィールドであった。

標高もそれなりに高いから
オショロコマが顔を出すかと思いきや、
バイトしてくるのは
すべて小型のエゾイワナ。

ポイントごとに反応があるから、
魚影の濃さは相当のようだ。

はじめてエントリーする流れで、
魚の顔が見られればもう十分。

正味30分で車に戻り、
まとまった雨がプラスに作用しそうな
湖に向かうことにする。

車を走らせることおよそ2時間弱。

雲海の名所、津別峠を超えて、
道東のメジャーレイク、屈斜路湖に到着。

秋の屈斜路湖を訪れるのは、
およそ10年ぶりだろうか。

毎年、年末の恒例行事として、
釣り納めに訪れているフィールドだけれど、
秋のコンディションは、
しばらくぶり過ぎて完全に未知数。

まずは、かつて秋シーズンに実績の高かった
エリアにエントリーしてみる。

何か違うな。。

以前と比べて、湖の様子が
明らかに変化していることに気が付くまで
そう時間はかからなかった。

10月だというのに異常に高い水温。
場所によっては、20℃近い場所もある。

かつて、ボトムが見えないほど
インレットに密集していた
ヒメマスの姿はまばら。

スレ掛かりを避けるのも大変だった
ウグイの姿さえ少ない。

もう少し季節が進めば状況が改善されるのか、
それとも長期的な湖の変化なのか。

1回の訪問だけでは判断できないけれど、
期待薄の状況であることだけは
間違いなかった。

そんな中、インレットとも呼べない程度の
小さな流れ込みに、
45cm程度の魚影を発見。

しばらくすると、
魚は沖へ移動していったが、
こちらのプレッシャーは感じていない。

沖へ向かって、ルアーをキャスト。

一発で喰ってきた。

が、ラインに歯が当たっている
ギシギシといったイヤな感触が
手元に伝わってくる。

ほどなくして、フッ。。

テンションは消えた・・・。

屈斜路湖としては、
せいぜいアベレージサイズが
いいところだったけれど
貴重なニジマスからのバイトを
モノにすることができない。

こんな最悪のコンディションの中、
千載一遇のチャンスを逃すと
二度と次のチャンスは訪れないもの。

この後、やはりと言うか
ニジマスからのコンタクトはなく・・・

こんな婚姻色の出た
セッパリのヒメマス♂で
ボウズを回避するのがやっと。

ちなみに、屈斜路湖のヒメマスは
数が減っている分、
サイズは上がっているよう。

かつては釣れてガッカリするくらい
たくさん生息していたヒメマスが
貴重な存在になったことを実感する。

もう少し季節が進んだら、
再エントリーしてみようかな。

そうそう、11月には
網走出張の予定があるし。

シルバーメタリックにコーティングされた
美しいニジマスへの思いだけを湖に残し、
屈斜路湖を後にした。

過去のデータが生きているなら、
これから、結氷するまでの間、
屈斜路湖はベストシーズンを迎えます。

道東は、胆振東部地震の影響も皆無。
十勝以東では、
余震を感じることも、ほとんどありません。

本州のほとんどの渓流フィールドが
禁漁となった今こそ、
北の大地「北海道」に遠征して、
鮮やかな紅葉に彩られた絶景の中、
強くて美しいワイルドトラウトを
狙ってみてはいかがでしょうか。

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