雪に覆われた
夜のオロロンラインを北に向かう。
3連休明けの月曜日、
人口密度が低い地域ではあっても
さすがに大型車の数は多い。
さらに、プラス気温ではあるものの
夜半に降ったシャーベット状の雪が
アスファルトの路面を覆い、
本当にツルッツル。
まっすぐ走ることもままならない状況の中、
何とか路外逸脱は避けることができたが、
本当に恐ろしい路面状態であった。
この雪の降り始めの時期に
夜間、長い距離を走行するのは、
やはりリスクが大きい。
この日は、昼をはさんだ4時間程度
天塩川にエントリーすることを許された。
本当は、支笏湖とか別の場所に
エントリーしようと思っているのだけれど、
仕事とリンクしているから
また天塩川に来てしまったわけだが、
そんなことを言いつつも、
やっぱりこの川に来たら
ワクワクが止まらないというのが
正直なところである。
水温は2℃台まで低下していたが、
この水温自体に全く問題はない。
むしろ、イトウの活性を考えれば
悪くない水温とさえ言える。
ただ、気になるのは
この数日で急激に水温が低下したこと。
やはり、「急」というのは、
往々にして、魚の活性に
負の影響を与えることが多いから、
そこがやや心配ではあった。
時間も限られているので、
エントリーが楽なポイントを3カ所選択して
順繰りに撃っていく。
最初のポイント、そこは完全な
アメマスパラダイスであった。
魚が溜まっているらしく
しばらくはワンキャストワンヒット。
1回1回フック交換していると
手持ちの予備では間に合わないほどで、
一旦、車に戻ることを強いられる。
その後も釣れ続け、
中には、口からベイトの尾が出ている魚も。
尾を見る限りは、
ゴリとかカジカっぽい感じだったけれど、
正体が知りたくて引っ張り出してみた。
う~ん、
これじゃなんだかわからないな・・・
それにしても、
ベイトの尾が口から出た状態で
ルアーにバイトしてくるのだから
活性もかなり高いのだろう。
2カ所目のポイントも
やはり、アメマスパラダイスだった。
1カ所目では、
40~50cmだったサイズが、
45~65cmにサイズアップ。
アフターでやせ細った個体もいたけれど、
中には、背中がグリーンがかった色をした
コンディションのいい個体も混じる。
もういい加減、
30本以上はキャッチしただろうか。
本命ではないけれど、
立派なネイティブトラウトが
連続してヒットしているんだから
もちろん悪い気はしない。
でも、1本でいいから
本命の姿を見たいというのが本音。
その気になれば、
まだまだアメマスは釣れたであろうけれど
その場所に見切りをつけ、
次のポイントへと向かう。
着いたポイントは、
当初予定していた3カ所目とは違うところ。
ここまでの状況から
予定していた3カ所目のポイントは
きっとアメマスパラダイスであろうことが
容易に予想できたので、
イトウの確率が少しでも高い場所に
目的地を変更したのだ。
その狙いは、的中した。
70cmを少し切るくらいで
理想のサイズには程遠いけれど
出逢いたかった本命。
雪が積もって
エントリーできる場所が限られるなど、
いろいろな制約がある中で
サイズはともかく、
イトウに出逢えたことは純粋にうれしい。
たった4時間足らずだったけれど、
雪景色の天塩川でロッドを振れたのは
本当に楽しかった。
翌日は、帰りがけに少しだけ
時間が取れそうだ。
ただ、寒冷前線が接近してきている。
果たして、エントリーはできるのだろうか。
(次回へ続く)