今週は、ちょっと用事があって、
ニセコ、蘭越方面へ。
自由時間はそれほど長くないものの、
先週は東京出張だったこともあって、
少しはロッドを振りたいところ。
けれど、全道的に
少雨傾向が続いていることもあって、
喜茂別町あたりの尻別川は、
極端な渇水状態となっていた。
そんなフィールドの状況を
目の当たりにしてしまったので、
さすがに期待感が高まることはない。
それでも、
尻別川のポテンシャルの高さを考えれば、
何かしらの反応はあるのだろうけれど
さすがに、良型ヤマメは期待薄。
さんざん迷ったあげく、
今日のところは、
ニセコ山系の小渓流で
去年の夏以来のオショロコマとの
再会を目論むことに決めた。
目的の小渓流は、標高にして
500mを少し超えたところを
ひっそりと流れている。
私の知る限り、
オショロコマの生息する流域は
かなり限定的。
魚の密度も濃くはないので、
かける負荷は最小限にして
ずっと、大事にしていきたい個体群である。
そんなこともあって、
自主的に設定したリミットは2尾。
シングルバーブレスであっても
当然、魚には負荷がかかるから、
ここに来るときは、
2尾までしか釣らないと決めているのだ。
ここの小渓流は、
伏流水の流入もあるので、
通常、極端に水位が下がることはない。
けれど、やはり雨が少ない影響は大きく
いつもより、やや水位は低め。
そんなこともあってか、
魚はかなり神経質になっていて、
2尾をキャッチするのにも
チョイと苦労させられてしまった。
この川のオショロコマは
サイズも小さく、スマートな個体が多い。
スポットは小さく、色はオレンジ。
腹の色も、
鮮やかなオレンジ色を呈している。
ただ、2尾を並べてみると
明らかに容姿に違いがあることが
わかるだろう。
手前の個体は、
ごく一般的なオショロコマに見えるが、
奥の個体は、
アメマスと交雑しているんじゃないかと
錯覚してしまうような容姿だ。
普通に考えて、
アメマスが入ってこられる
流域ではないはず。
だから、遺伝子型は
オショロコマであるはずなのだけれど・・・。
なんだか、ちょっと
ミステリアスな部分もあるけれど、
今年も、この川のオショロコマと
出逢えたことに、まずはひと安心。
美しい姿を画像と記憶に残し、
そっとリリース。
残り時間も少ないので、
すぐに車に戻り、
同じくニセコ山系に源を発する
別のオショロコマの川を目指すことにした。