秋の小渓めぐり【イワナ編】

日々、憧憬の念を抱く
秋ヤマメたちには、
「質」「量」とも午前のうちに
満足いくだけ出逢うことができた。

よって、
午後からは
イワナ狙いにシフト。

ターゲットは
居付きと遡上系、
そのどちらも、である。

最初にヒットしてきたのは、
小さいカラダながらも
背中がやや青みがかった
美しい個体。

サイズは
30cmにも満たないけど、
これも立派な遡上魚だ。

続いて
バイトしてきたのは、
いかにも「遡上魚」という姿をした
立派なアメマス。

ちょっとだけ
スキニーな体型だったけれど、
長さは60cmに迫ろうかという
まあまあサイズであった。

この個体、
腹部のホワイトスポットに
淡い黄色味を帯びている。

アップの写真で見ると
こんな感じ。

この渓では、
ソコソコの頻度で見かける
特徴的なビジュアルと言っても
差し支えないだろう。

その後、
魚止めの上流まで足を運び、
居付きのエゾイワナをキャッチ。

優に尺を超える
そのオスの姿は、
威風堂々としていて
実にカッコいい。

この魚、
胸ビレが心なしか
一般的なエゾイワナよりも
長い気がする。

このあたりは、
偏狭な環境下で
固定化された遺伝子が、
独特の表現形を
誘導しているのかも……。

なんて、
科学者でもないのに
思わず勝手に
そんな想像をしてしまった。

今度は、
まるで南アルプスの渓を
彷彿とさせる景色の中、
花崗岩に磨かれた
白っぽいエゾイワナに出逢った。

北海道の渓では
ややめずらしい
ビジュアルではあるけれど、
底石の色がコレなら、
やっぱ魚も擬態するよね(笑)

こちらは、
背中に傷のある個体。

このあたりの渓では、
こうした歴戦のツワモノを
しばしば見かけるのだけれど、
それだけ自然界に
天敵が多いということなのだろう。

そして仕上げは、
待ってましたの「イエローフィン」。

エゾイワナやアメマスを
ターゲットにした釣りには、
数釣りや大型魚狙いなど
さまざまな魅力があるけれど、
個人的にいつも
ワクワクドキドキするのは、
このイエローフィンとの出逢い。

だって、
純粋にキレイじゃないですか、
この鮮やかな黄色!

そうそう、
サイズとかは一切関係ない、
この表現が
適切かどうかはわからないけど、
「ビジュアル第一主義」みたいな……(笑)

こうして
秋の濃密な一日は終了。

私にとっては、
これ以上ないほどに
充実感が漂う
ひとときの休息となった。

さて、この先も
忙しい時間がしばらくは続きそう。

それでも、
隙を見て必ずフィールドに
立ちたいとは思っている。

以前と比べて
「釣り欲」がやや減退した
自覚はあるけれど、
それでもやっぱり
鱒釣りが大好きなんだからね。

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