喜茂別川歩き

週中は、
札幌でのお仕事。

ちょうど、
豊平川が街中を流れる
札幌市南区がフィールドだったので、
一応、朝、タックル一式を車に積み
家を出ることにした。

この日の仕事が終わったのは、
ちょうどお昼頃のこと。

思いのほか仕事が早く終わったので、
とりあえず、腹ごしらえをして、
川の様子を眺めてみる。

すると残念なことに、
上流のダムからの放水も止まっていて、
豊平川は完全な渇水状態。

う~ん、
さすがにこれだと
お手軽フィッシングには
なりそうにないよな。

そうなると、
戻って雑務を片付けるか、
それともちょっと走って
違うフィールドへと向かうかの2択。

まあ、ここ最近は
ちゃんと釣りもしてないし、
たまの息抜きは必要に違いない。

…とかなんとか独り言を言いつつ、
車はすでに、
中山峠に向かう国道230号線へ。

オイオイ、
これじゃあ最初から
結論が出ていたようなもんじゃないか(笑)

霧の中山峠を越え、
羊蹄山の麓に向かって走っていくと、
やがて霧も晴れ穏やかな天候に。

せっかくこの地を訪れたなら、
他魚種に出逢いたい。

そうそう、
魚影が濃い尻別川水系なら、
ニジマス、ヤマメ、エゾイワナの
釣り分けも可能なのだ。

そんな妄想を膨らませつつ、
最初に入ったのは、喜茂別川。

ここは、札幌から近いこともあり、
超ハイプレッシャー河川であることは
間違いないのだが、
魚のストック量は
常にしっかりとしている。

ならば、
もっとも口を使わせるのに
苦労しそうなヤマメに
ここで先に出逢ってしまおう。

この時は、
実に都合の良すぎる
こんな算段をしていたのであったが、、、

川に入ると、
予想どおり、釣り人の足跡がスゴイ。

よって、
一級ポイントを撃ったところで
反応がないのは当然のこと。

まあ、いくら魚影の濃い
喜茂別川とは言え、
日々、アングラーが
入れ替わり立替わり入川していては、
鱒たちだって
警戒心が高まるに決まっている。

そこで、ここからは、
竿抜けだけを狙う作戦にシフト。

すると、
すぐにこんな小さなニジマスが
ミノーに反応してくれた。

サイズは、
20cmソコソコ。

でも、今年初めての
ショートゲームでのヒットは、
やっぱりうれしいものだ。

その後、すぐに
小型のヤマメらしきアタリをとらえたが、
残念ながらフッキングには至らず。

魚が付いているのは、
だいたいがこんなスポットなのだが、
ルアーの着水点がちょっとズレただけでも
魚は反応してくれない。

また、
ボチャっという
過激な着水音もNG。

でも、こういう繊細な釣りもまた、
これはこれで
とっても愉しいものなのだ。

そうそう、
大物狙いだけが
北海道のトラウトフィッシングでは
ないのだからね。

続いて反応してくれたのは、
エゾイワナ。

なぜかここから、
エゾイワナの連続ヒットとなった。

個体差はあるものの、
どの個体も
腹がオレンジ色に染まっていて、
とてもキレイ。

居付きのイワナって、
何度観てもやっぱりいいよな……。

この個体は
発色が実に鮮やかだったので、
アップでパシャリ。

オレンジと
パープルのコントラストが
実に見事。

100万都市に隣接する渓流で
こんなに美しい
ネイティブトラウトが釣れちゃうんだから、
やっぱりここ北海道は
ちょっとばかり別格だよね。

最大サイズは、
30cmくらいだったけれど、
たった数百mの区間で
約20尾のエゾイワナがヒット。

でも、魚が
ヒットしてくるポイントは、
どちらかと言えばヤマメが好みそうな
こんなスポットばかり。

にもかかわらず、
この区間では、
ニジマスもヤマメも
まったくバイトしてこないのだから、
鱒の棲み分けって、
やっぱりちょっと不思議だな。

予想外の
エゾイワナ連発。

これはこれで
うれしかったのだけれど、
やっぱり、ヤマメをキャッチして
3魚種制覇をクリアしたい。

そんな気持ちが強かったので、
喜茂別川での釣りを早々に切り上げ、
尻別川本流へと向かった。

ただ、平日のこの日も
主要なポイントには
アングラーの車が
ほぼ例外なく刺さっている。

う~ん、どうしよう???

下流域に向かうか
ちょっと迷ったものの、
この日はショートゲームを
最後まで貫きたい気分だったので、
上流域で空いている場所を探すことに。

そして向かったその先は、
驚くべき魚影の濃さを誇る
まさにトラウトパラダイスだったのである。

(次回につづく)

スポンサーリンク
レクタングル広告(大)
レクタングル広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする