2019 初釣り

大きな余震やら何やらで
しばらくお預けになっていた
今年の初釣り。

今日、午後から
半ば強引に時間をつくって、
支笏湖へと向かった。

PM2.5の影響もあって、
やや景色がかすんで見えるけれど、
「天気は」と言えば、
雲ひとつない快晴。

ある意味、支笏湖で釣りをするには、
最悪の天気と言えるかもしれない。

ただ、今日は、
北の大地の美しきトラウトフィールドに
今年初めて立つことが、最大の目的。

だから、3月初旬とは思えないほどの
あたたかな日差しを浴びながら、
気持ちよくロッドを振れる気象条件に
およそ不満などあるはずもなかった。

3月に入ったとは言え、
まだ産卵行動中の鱒もいるので、
インレットや湧水のポイントを避け、
今日のところは、
地形変化のある南岸のポイントを
選択することに。

私が湖畔に降り立ったのは、
14:00を少し過ぎた頃だっただろうか。

約2カ月の自主禁漁期間を経て
久しぶりに見るフィールドの景色は
やっぱり最高だ。

それまで穏やかに見えた湖面も
少しずつ波が立ち、
それに呼応するように、
私の心もにわかに色めき立つ。

毎度のことだが、やっぱり
釣りバカにつける薬はないよね(笑)

キャスト開始から1時間くらいが
経過しただろうか。

やっぱり何にも起こらないけど、
それでも、私にとって、
本当に充実した時間が流れていた。

鼻歌なんぞ口ずさみながら、
さらにキャストを繰り返す。

ドン!

次の岬まで行ったら
そろそろ引き返そうかなどと
頭の中でプランを練っていた矢先、
衝撃は突然訪れた。

今年初めての生命反応にしては
悪くない感触だ。

派手なジャンプこそ見せないものの、
トルクを感じさせるファイトで
時折、ドラグがイイ感じの音色を奏でる。

波もあるから、無理は禁物。

今年のファーストファイトを楽しみつつ、
普段よりはちょっと慎重に、
イヤ、本当はちょっとビビりながら、
魚との距離を詰めていく。

近くまで寄せてくると、
ビカビカに輝くブラウントラウトの魚体が
私の目に飛び込んできた。

今年のファーストフィッシュとしては
悪くないサイズだ。

サイズを確認してから、
さらにビビリーになりながらも、
最後は、冷静にネットイン!

いやー、それにしても
太っくてコンディション抜群だなあ~。

ファーストフィッシュとしては、
ケチの付けようがない。

一応サイズを測ると、67cm。

支笏湖では、
さほど珍しくないサイズとは言え、
今年初めての出逢う鱒としては
これ以上ない最高のクオリティーだ。

さっきまで、
フィールドに立つことが
今日の唯一の目的だと
本当に思っていたのだから、
こんな格好いいブラウンに出逢えるなんて
なんてラッキーなんだろう。

支笏湖と言うフィールドの特性を考えれば、
確かに、今が1年でもっともイージーに
鱒と出逢える季節ではある。

それでも、こんなビカビカの鱒が
いつでも簡単に釣れるわけじゃないから、
そういう意味でも、本当に今日は満足だ。

だから、
これ以上、粘る理由などもうない。

そんなこんなで、
この1本の美しき鱒との出逢いをもって、
本日の初釣りは終了となった。

ちょっと気が早いけど、
さてさて、
次は、いつ行けるかな???

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