天塩川ボーナスステージ

月曜日は余市で施設訪問、
水、木曜日は
札幌市内でおしゃべり仕事と
なんだかいろいろ忙しい。

インドアで
PCと向かい合って仕事するより
外に出て仕事をしている方が
よっぽど精神状態が安定する私。

だから、
外に出られる理由があるだけでも
それは、本当にありがたいこと。

けれども、
「今週は暇であってほしかった」
というのが本音でもあった。

理由は、単純明快。

週の前半は、おそらく
今年最後になるであろう暖かさに
北海道全体が包まれることを
予見していたからだ。

実は、今週中に
やっつけないといけない仕事が
もうひとつ入っていて、
道北へ向かう必要もあった。

当初の予定では、
ヘタレなおっさんの体力を考慮して
現地へ向かうのは、金曜日か週末。

ところが、手帳を見ながら
週中のスケジュールを確認していると
ふと「悪魔のささやき」が
聞こえてきたのだった。

火曜日、天塩川の氷は間違いなく融けるぜ!
ラストチャンスだって、お前も知ってるだろ!
道北の仕事を火曜日に入れちゃえば、
何時間か天塩川に刺される
チャンスがあるかもしれないぞ!
知らねーからな! 後悔しても・・・エヘッ

そんな「悪魔のささやき」に
当然、心はぐらつく。

日程はタイトになるが、
確かにやってやれないわけではない。

そこから、悪魔に説得されるまで
時間がかかるはずもなかった。

タックル一式を車に積み込み、
オロロン街道沿いにある安宿を
急いでネット予約。

天塩川に刺さる準備を万端に整えて、
月曜日の朝、まずは余市へと向かった。

余市で充実した時間を
過ごさせてもらった後、
ほぼ予定通りの時刻に現地を出発。

事前の想定どおり
気温が5℃前後あったので、
道路は濡れているが凍結はしていない。

この時期としては快適なドライブで
オロロン街道を北へと向かう。

ただ、目的地まで一気に走るとすると
街灯なんかあるはずもない暗い夜道を
エゾシカの飛び出しに
おびえながら運転しなきゃいけない。

ということで、宿は、
目的地の手前にある「えんべつ旭温泉」。

ここは安く泊まれて、
2種類の良質な温泉が楽しめる
ありがたい施設なのだ。

ビジネスユースだから、
贅沢は無用。

とは言え、タコしゃぶやら刺身やら
充実した夕食を愉しめて
ゆっくりと温泉にも浸かれるのだから、
ちょっとくらい施設が古くたって
文句などあるはずもない。

翌朝は、少し早めに宿を出て、
目的の場所へと向かう。

ラッキーなことに、
午前11時を回る頃までには
課せられたミッションを
コンプリートすることができた。

とは言え、午後4時には
真っ暗になってしまうのがこの季節。

昼食を摂るのも放棄して、
天塩川中流域を目指し車を走らせた。

積雪が増えたこの時期、
車を安全に駐車して
エントリーできるポイントは限られる。

そんな事情もあって、
まずは確実にエントリーできるであろう
場所へと向かう。

その場所に到着すると、
予定どおり駐車スペースは確保できた。

すぐに支度を整え、
エゾシカとキタキツネの踏み跡を
勝手に利用させてもらいながら、
大河の河畔を目指す。

ゆるんだ雪に足を取られ、
体力をかなり消費しながらも
目指すポイントに無事到着。

水深の浅いところは氷に覆われていたが
狙いたいスポットに障害物はない。

「悪魔のささやき」にも
時には耳を貸してみるものだ。

耳元でささやかれたとおりの展開に、
ワクワク感は
これ以上ないくらい膨らみ続けていた。

一旦、深呼吸して心を整えてから、
キャストを開始。

やっぱり、音のない世界の中、
ロッドを振れるのは幸せなこと。

たまに聞こえてくる音と言えば、
エゾシカの鳴き声くらいなのだから
これはもうホント、
贅沢すぎる環境というほかないのである。

キャストを開始してしばらくすると、
55cmクラスの
アメマスが反応してくれた。

もちろん本命じゃないけれど、
鱒が反応してくれるだけで十分。

北海道に移住する前なら、
この時期、
気軽にアブラビレを拝めるのは
管理釣り場くらいのものだった。

それを思えば、
55cmのネイティブな鱒が
すぐにヒットしてくるなんて
夢みたいな話である。

その後、
3カ所ほどポイント回ってみたが、
イトウらしき魚信が伝わってくることは
一度もなかった。

それでも、いつ大型のイトウが
ヒットしてもおかしくはないという
緊張感が続いていたから、
充実した時間を過ごせたのは間違いない。

回ったすべてのポイントで
50~60cmクラスのアメマスが
断続的にヒット。

いつもなら、
「あ~、またアメマスかあ~」
ってなってもおかしくはない。

けれど、この日ばかりは、
そんな気持ちにはならなかった。

やっぱり、
北の大地に生きる
ネイティブ鱒の美しい姿を拝めるのが
素直にうれしかったのだ。

ボーナスステージとしては
十分満足できる結果だったと思う。

もちろん、最後のワンチャンスを
十分に活かし切れなかった
悔しさはあるけれど、
どちらかといえば、
やり切った満足感の方が大きい。

これで、
今年の天塩川は本当に打ち止め。

また来年、
天塩川の素敵な魚たちに
出逢えるシーンを想像して
早速、妄想をはじめようかな(笑)

今年は、遠征で天塩川を訪れる
アングラーが多かった印象があります。

初めての遠征で、
イトウに出逢うコツとは何か?

なかなか難しい命題だけれど、
あえて言えば、
「セオリーに縛られない柔軟な思考」
ということになるんじゃないでしょうか。

釣れていないアングラーの方の
話を聞いていて思うのは、
誰かが言った大した根拠もない話に
必要以上に縛られているということ。

もっと、自身が持っている引出しを
最大限に活用することを優先させた方が
間違いなく、
イトウと出逢えるチャンスは
広がるのだろうと思います。

自分を信じ、ブレない心で
釣りを組み立てていけば、
今まで見えなかった景色が
必ず、目の前に
広がってくるんじゃないでしょうか。

騙されたと思って、
ちょっとでも耳を貸してもらえたら
うれしいですね。

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