ボクの夏休み ~前半戦~

ずっと待ちわびていた
ボクの夏休み。

ついに、その日がやってきた。

夕涼みとか散歩とかじゃなく
一日、フルデイで釣りができる。

そうそう、PCと
にらめっこばかりしてちゃダメ。

ちゃんと運動しないと、
アラフィフおやじは
すぐに不健康になっちゃうからね。

自宅を出発したのは、
朝5時を過ぎた頃。

せっかくの夏休みなんだから、
本当なら、
もっと早く起きればいいのだけれど
こうやって歳を重ねてくると、
どうしても
無理が利かなくなってくるのだ。

まず、最初に目指したのは、
尻別川本流の蘭越地区。

そう、その場所は、
遡ること数週間前、
仕事のついでに革靴で訪れた際に、
えげつないサイズの
魚のライズを発見したところ。

水曜日の雨で増水していた川が
平水に戻りつつあるこのタイミングで
一発、デカニジを
仕留めてやろうという算段である。

現地に着いたのは、
午前7時半頃。

眩しいほどの日差しが川面を照らし
朝のプライムタイムは
もうとっくに
終わっているような雰囲気であった。

ただ、水色はクリアにはなっておらず、
いわゆるササ濁りの状態。

水況としては、
さほど悪くない
タイミングだったとは思う。

一投目。

ややダウンクロス気味に
キャストしたルアーに
かすかなアタリをとらえた。

ピチャピチャピチャ・・・

ん、、、
何この魚???

うわ~、鮎だ!

しかも、ちゃんと
ルアーをくわえているではないか。

間近で鮎を見るなんて
何年ぶりのことだろう。

すっかり忘れていたけれど、
ここ尻別川は
道内有数の鮎の名川だったんだよな。

ん!?

ちょっと待てよ、、、

鮎がいるってことは、
これ、大チャンスなんじゃないか?

そのことに気づくまで
さほど時間はかからなかった。

ここから、
一気に鮎河川モードにシフトして
ワルデカいニジマスを狙っていく。

ドン!

それは、まさに
鮎を追っているトラウトが
定位しているであろう
スポットでの出来事だった。

ジジ、ジジィ

だが、ドラグの音は
かなり控えめ。

こちらの期待とは裏腹に
ビッグサイズと呼べるほどの
魚ではないようだ。

緩流帯に魚を誘導しようと試みていると
45cmほどのニジマスの姿が見えた。

あー、やっぱり。

悪いサイズじゃないのに
もともとの期待が大きすぎるから
こういうナメ腐ったことをほざくのだ。

賢い魚は、
こうした油断を見逃してはくれない。

バッチャ~ン!

ジャンプ一発、
見事にフックアウト。

45cmのニジマスで
いったい何の問題があるというのか。

まあ、そんなことを言ったって、
所詮は後の祭り。

貴重な尻別川の本流ニジマスを
ミスミス逃すことに
なってしまったのである。

それから、
条件がフィットしていそうなポイントを
少しだけランガンしてみたものの、
結局、鮎以外のバイトは得られず。

僕の夏休み前半戦は、
鮎3尾、トラウト0尾という
なんとも残念な
結果となってしまったのであった。

とは言え、
まだ後半戦がある。

後半戦のメインターゲットは
ヤマメ。

目指すフィールドは
僕にとっての特別な川、
長万部川である。

せっかくの夏休み、
ニジマスはダメだったけれど
ヤマメはなんとかしたいところ。

これが、移動中に
車中で僕が考えていたこと。

でもね、やっぱり釣りは
なかなかイメージどおりに
ならないものなのですよ。

でも、だから釣りは面白い!

ボクの夏休み後半戦。

移動した先で待ち受けていたのは、
まったく想像もしていなかった
あるうれしい誤算であったのだ。

後半戦へつづく)

スポンサーリンク
レクタングル広告(大)
レクタングル広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする