午後の仕事を始めておよそ1時間、
いよいよ書類づくりの作業に
煮詰まってしまった。
ウダウダしていても
仕事の効率が悪くなるだけなので、
少しの休憩を取って、
近所の川へと向かう。
川までは、
車で10分もかからない距離。
タックルがあるから車を使うけれど、
その気になれば
チャリンコでも余裕で行けるところに
ひっそりとその川は流れている。
入渓点に到着すると、
ラッキーなことに先行者の姿はない。
ここは、住宅街にも
歩いて行けるような場所なのだけれど、
こんな素晴らしい環境が
残っているのだからスゴイ。
さすがは北海道!
といったところだろうか。
とはいえ、
魚影が濃いかといえば
さすがにそんなことはない。
一尾でも釣れたら、バンバンザイ。
そんな感覚だ。
それでも、
こんな都会の片隅に
ネイティブの鱒が
棲息しているだけでもスゴイこと。
僕にとってここは、
ご近所のオアシスみたいな
場所なのである。
川に入って10分、
らしきポイント撃っていくが、
当然のように反応はない。
それでも、天然のクーラーの中で
キレイな空気を吸いながら
釣りができるだけでも贅沢というもの。
サクサクと散歩気分で
川を上っていく。
コツン!
それは、
流れにゆらぐバイカモの際に
ミノーを送り込んだ時のことだった。
ピチャピチャ!
お~、釣れた!!
書類づくりに煮詰まった
僕の心をリセットしてくれたのは、
このエゾイワナくん。
サイズにして、
およそ18cmしかないのだけれど、
お腹と胸ビレは
鮮やかなオレンジ色に染まっている。
いや~、近所の川で
こんなネイティブトラウトが釣れたら、
そりゃ~、文句などあるはずもない。
ありがとう!
魚に御礼を言ってから、
丁寧にリリース。
チビエゾイワナは、
バイカモの中へと
一目散に泳いで行った。
よ~し、これで充電完了!
さ~て、
書類づくり頑張るぞー
あれっ、1時間も
休憩してないじゃない。
もうちょっと、
川にいればよかったかな(笑)