移動日の息抜き【海沿い編】

週中、道東のとある町から
一日かけて帰宅すればOKという
ありがたい日程を確保。

そうそう、
俗に言う「移動日」ってやつである。

道東から自宅のある道央まで
車で移動しようとすれば、
当然、その間に名流に架かる
たくさんの橋を渡ることに。

とりあえず
その日のうちに帰れればいいのだから、
息抜きもせずに
家に直帰するなんて、
僕にとっては
絶対にあり得ない選択だ。

そんなこんな、
まずは海沿いの小河川で
この日最初の息抜き。

初めてエントリーするその場所は、
透き通った水が流れる
幅2mほどの
あまり目立たない小渓流であった。

けれども
とてもありがたいことに、
開始1投目から
すぐに鱒の反応が、、、

サイズこそ
30cmクラスだったけれど、
今さっき、海から
遡上してきたばかりのようにも見える
アメマスが顔を出してくれた。

この魚は、
完全な黄ビレ。

胸ビレは
こんな感じで……

尾びれは
こんな感じ……

いや~
黄ビレアメマスって、
いつ見ても本当に美しいな……。

次に立ち寄った川で
ヒットしたアメマスは、
海鳥かなにかに襲われたような
痛々しい傷が残る個体だった。

もう完全に治癒しているけれど、
負傷当時は
かなりの重症だったことが
その見た目から容易にうかがえる。

その分、
魚体の色つやはひと息だが、
こうやって
ルアーを襲いかかるだけの
体力があるのだから立派。

うんうん、
鱒の生命力の強さって、
やっぱり並じゃないんだよな……。

その次の川では、
意外にもヤマメがヒット。

未成熟の
20cmクラスではあったが、
この川に
サクラマスが遡上しているなんて、
ちょっとビックリだな……。

だって、
雰囲気から察するに
その川自体が
健全な環境を保てているようには
とても思えなかったのだ。

そうそう、
天然魚が主体の北海道の河川では
ヤマメが棲息しているということは
すなわちその川に
サクラマスが遡上していることを意味する。

ということは、
見た目の雰囲気とは別に
そこには健全な河川環境が
ちゃんと保たれているということ。

放流などの影響で
意外な場所に
ヤマメが棲息しているケースもあるが、
むしろそちらのほうがレアケース。

つまり、サイズはともかく、
その川にヤマメが
棲んでいるという事実だけでも、
とても喜ばしいことなのである。

そして、次に立ち寄った
午前中最後の川では、
少しサイズアップの
遡上アメマスがヒット。

ただしこの魚も、
腹側にちょっとした傷が残っていた。

けれどもこちらは、
先ほどの川の魚とは違って
傷は致命傷ではなかったよう。

尾ビレのこの見事な発色が、
今のこの個体の
健康状態の良さを
如実に物語っていると言えるだろう。

ここまで、
少しずつ家に近づきながら
車を使ってラン&ガンをしてみたけれど、
立ち寄ったすべての川で
ちゃんと鱒の姿を拝むことができた。

もちろん、
禁漁河川でないということ以外、
いっさい事前情報は
持ち合わせていなかった。

ただそれでも、
こうやって簡単に
アブラビレに出逢えてしまうのだから、
やはり北海道の
フィールドってスゴイ!

この先は、
海を離れ、山沿いの道を走ることに。

もうあんまり
時間的な余裕はないけれど、
午後はちょっと違う展開を求めて
気になる川に入ってみようかな……。

(次回に続く)

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