支笏湖フェーズチェンジ

昨日は、
今週2度目の支笏湖。

朝から天気も良く、
釣果度返しで
のんびりとロッドを
振りたい気分……

……だったので、
現地到着は
いつもよりだいぶ早めの13:30。

まあ、昨日は
2021年度最後の日だったこともあり、
朝からこちらは
開店休業状態だったのだから、
たまにはこんな
ズル休みがあったっていいだろう。

現地に着くと、
陽光がまともに湖面を照らし、
シャローエリアでの勝負は
ちょいと厳しいだろうと予測。

そこで、
前回に引き続き、
いつもはやらない
スプーンの釣りを試してみることに。

ブーーーン!

う~ん、
スプーンを気持ちよく
キャストするには、
最高の日和だな。

だって、
いつもの釣りだったら、
こんなに気持ちよく
ルアーがぶっ飛んで行ったりは
しないからね(笑)

ところが、
運命のいたずらというのは
面白いもので、、、

ガツ!!

突如として
ロッドが曲がったのは
なんと足元の
カケアガリでのこと。

距離にしておよそ1m。
ほぼロッドと同じ長さしか
ラインで出ていない
まさに自分の目の前で、
ブラウンがスプーンを
激しくひったくっていったのだ。

至近距離でのヒットほど、
ランディングが難しいことはない。

なんたって、
体力フル充電状態の魚が
至近距離で
ガシガシと暴れまわるんだから。

それでも、
ややスキニーな
個体だったことに助けられたか、
なんとかランディングに成功。

せっかく気持ちよく
遠投を繰り返していたのに、
こんな時にかぎって
足元でガツンとヒットするとは
なんて皮肉なことなんだろう(笑)

個人的には、
今時期、支笏湖のカケアガリに
ピッタリと張り付いている魚を
意識して狙うことはない。

その多くが、
カケアガリでジッとして
産卵からの回復を図っている最中の
個体だからだ。

ただ、時に
こういう"事故"が
起こってしまうのも現実。

こんな時、
写真撮影はより手早く、
回復時間は
いつもよりも長めに……

対応は「これで完璧」
というわけではないけれど、
その時にやれることは
とりあえず全部やる。

そのことだけは
常に心掛けている。

幸いなことに、
この個体はかなり回復が進んでいて、
「釣っちゃってゴメンナサイ」
というほどの厳しい状態ではなかった。

なので、
フックを外した後の
男前の表情を
もうワンカットだけパシャリ。

このブラウン、
目測で50cm台後半。
60には少し届かないくらいの
サイズ感ではあったかな。

けれども、
当時のフィールドコンディションを
考慮して振り返ってみれば、
十分に満足していい
一尾だったように思う。

その後、
約2時間ほど
湖畔を歩きながら
ランガンを繰り返してみた。

いつもの自分のスタイルと、
低比重スプーンを使ったスタイルを
交互に試しながら、、、

結果、
いつもの自分のスタイルでは
一瞬だけ魚の重みを感じた
ショートバイトが一回。

スプーンスタイルでは、
ヒットまで持ち込んだものの
湖底に引っ掛かっていた
ラインに巻かれての
フックアウトが一回。

う~ん、
結構な数のスポットを
叩いてみた割には、
正直、反応が鈍い
印象が強かったかな……。

バレてしまった魚も
おそらくだが、
40cm台後半の
アベレージサイズ。

今シーズンに入り、
最もコンパクトな
ブラウントラウトからの
コンタクトという感覚だった。

うんうん、
この様子は、
支笏湖のフェーズチェンジを
はっきりと予感させるもの。

ここから先は、
簡単には行かないぞ!

そんな事実を
不意に突きつけられた
午後のひととき
だったような気がする。

さてさて、
いよいよ一筋縄では
攻略できない季節が
支笏湖に到来。

首都圏近郊で
ソメイヨシノが
見頃を迎える時期と重なる……。

その意味では、
おおよそ例年どおりの
傾向と言えるのかもしれない。

まあまあ、
簡単にはヒットに持ち込めない
釣りもまた、
とっても面白いもの。

4月は、より冷静な
判断ができるようになった
支笏湖の賢い
ブラウントラウトたちと、
高いレベルでの
知恵比べを楽しめたらいいな。

相手が強ければ強いほど、
自らも成長できる。

だからこそ、
そんな相手をリスペクトすることを
常に忘れちゃいけないんだ。
そうそう、
いつでも自戒の念を込めて、、、

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