先週は、
この秋はじめて
宗谷、留萌、上川北部方面へと
出かけていた。
その目的は、
道北河川のロケハン。
いくら通い慣れている
地域だとは言っても、
直近の現地の様子を
自分の眼で改めて
確認しておきたいのは当然のこと。
近いうちに
お客さんや知り合いを
現地に案内する
予定がある時は特に、である。
結果から言うと、
ロケハン自体は
非常にうまく行ったと思う。
夏に大水が出た
天塩川の河畔の様子を
しっかりと確認することができたし、
クマの痕跡や
シロザケの遡上状況も
チェックすることができたからだ。
ただ、肝心の魚のほうは、
事前の想定どおりとはならず……
幸いゼロ回答ということは
なかったのだが、
大枠として
「外道祭り」の様相を
呈することになったのであった。
ちなみに、
ちょうどいい機会だったので、
「外道」について
広辞苑を引いてみた。
すると、
一番最後の行に
"釣りで、目的の種類と違って釣れた魚"
と書かれてはいるものの、
それ以外の意味としては、
「真理にそむく説。邪説」
「災難をもたらすもの。悪魔。」
「他人をののしっていう語。」など。
こうやって
あえて文字に起こしてみると、
なんだかネガティブワードの
オンパレードみたいになっちゃったけど、
私にとっての「外道」は
決して忌み嫌う存在ではない。
そうそう、
時に偏狭で極端になりがちな
自らのフィッシング観に
幅と奥行きをもたらしてくれる
気の利いたバイプレーヤーであると
言ってもいいだろう。
遠征初日、
早速、姿を現した「外道」は
イトウ釣りシーンにおいて
ごくごく一般的な存在といえる
この魚であった。
うんうん、
確かに狙いのターゲットとは違うが、
少なくともこの魚を
忌み嫌う理由などあるはずもない。
なにより
大きくてカッコいいし、
決して日常的に出逢えるような
魚でもないわけだから。
そんなこんなで始まった
今回の道北遠征。
この後、
2日目、3日目と
「外道祭り」が止まらないのだから、
北海道の鱒釣りって
どこまでも波瀾万丈で、
そして本当に面白いのだ!
(次回に続く)