エゾノリュウキンカの渓

先週の週中、
時間を見つけて
小渓流探索へと出かけた。

盛期はボサが密生して
アングラーを寄せつけない細流。

だが、
この時期だけは
フリーパスで
エントリーができる。

もちろん、
湿生植物を
むやみに踏みつけないとか、
鱒の扱いは普段以上に
慎重でなければならないなど、
一定の制約を
自らに課した上で……となるが、、、

最初に入ったのは、
エゾノリュウキンカが
咲き乱れる湧水の渓。

4月中旬のこの時季、
まだ咲きはじめではあったけれど、
初めて足を踏み入れた小渓は
景色が華やかに彩られていた。

もちろん、
今回のターゲットフィッシュは
オショロコマ。

ただし、
この渓に
オショロコマが棲んでいるという
確証があったわけではなく、
いつもどおりの
行き当たりばったり。

もちろん、
地理院地図で
事前に最低限の
情報収集はしている。

けれども、
根拠のない先入観は
何の助けにもならないから、
あとは自らの感覚を大事にしながら
ひたすら探索するのみだ。

そんなアプローチ法を
常とする私の場合、
こういうことが
往々にして起こり得る。

そう、
エントリー早々にヒットしたのは、
この渓で長きにわたり
世代交代を繰り返していそうな
ニジマスだったのだ。

実はこれが、
今年最初となる
ニジマスとの出逢い。

うれしいやら
うれしくないやら、、、
なんとも複雑な
気持ちになったのは言うまでもない。

この後も
少し釣り上ってみたが、
釣れてくるのは
小型のニジマスばかり。

黒点が多い
ワイルドな個体ばかりで、
ここがすでに
ニジマスの渓と化している現実を
すぐさま悟ることに。

もしかすると
どこかの場所で
オショロコマと
混生しているかも……

そんな気持ちもあったけれど、
時間の制約があったので、
後ろ髪を引かれる思いで
すぐお隣を流れる
小渓に移動することとしたのであった。

(次回へ続く)

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