民意分析と釣り場の未来像

参院選が終わったちょうど良い
タイミングでもありますので、
今日は標記テーマで
ブログを書いておくことにしました。

趣旨としては、
個人の備忘録的意味合いが主であり、
特定の政党に肩入れしたり、
または批判するものではありません。

また、私自身は
いわゆる無党派層に属し、
政策課題ごとに
自らの立場を明らかにするのが信条。

よってこの場では、
政治的に偏った
主張をする意図がないことを
あらかじめ明確に
しておきたいと思います。

今回の参院選で
私が特に注目していたのは、
「後志地域において
どのような民意が示されるか」でした。

後志地域には、
尻別川を中心として
多くのトラウトフィールドが点在。

北海道のトラウトフィッシングと
切っても切り離せない地域であることが
この地域に注目した
ひとつの理由ではあります。

そして
もうひとつの理由が、
後志地域の産業構造が
道内でも特に異質であること。

外国資本の流入が続く
ニセコ・倶知安エリアでは、
外国人政策が
主要な争点となることも予想されましたし、
電源立地地域対策交付金で潤う
泊原発周辺地域の民意がどう示されるのかにも
注目すべきと考えていたからです。

民意分析に先立ち
なぜ外国人政策や
エネルギー政策に対する民意に
特に注目していたのか。

まずはこの点を
明らかにしておくことにしましょう。

まずは、
外国人政策について。

ここ最近、
北海道のフィールドで
外国人アングラーを
見かける機会が急増。

フィッシングガイドの依頼が
一気に増えたという話も、
知り合いを通じて
しばしば耳にするようになりました。

私自身は、
積極的に外国人のお客さんを
呼び込もうともしないし、
逆に排斥しようともしない
立場ではあるのですけれど、
こうした最近の傾向について
地域住民がいったい
どのような感情を抱いているのか、
間接的にでも
推し量りたかったからです。

続いて
エネルギー政策について。

電源立地地域対策交付金で
潤うようになった自治体は、
どうしても
交付金頼みの財政運営に陥りがち。

それと同時に誘客の対象は
観光や釣り目的で地域を訪れる人ではなく、
エネルギー施設の
維持管理に携わる作業者等に
特化されて行く傾向が強くなります。

客観的にみると、
このような状況下で
私たち釣り人が歓迎されるとは
とても考えづらいわけですが、
はたしてこうした地域に住む方々は、
地域の現状をどう捉えているのか。

選挙における投票動向は、
それを読み解く
一つのヒントにはなるのだろう、と。

さて、
ここからは後志地域で
実際にどのような民意が示されたかを
見ていきたいと思います。

まずもって顕著だったのが、
ニセコ・倶知安エリアにおいて
参政党の候補者が
多くの得票を得たこと。

同党の候補者が元倶知安町議であり、
地域づくりに貢献した実績を
持ち合わせていたことを考えても、
倶知安町では全道の自治体で唯一、
参政党候補者の
得票数が一位であったことは、
やはり見逃せない事実と
言っていいのではないでしょうか。

私自身、
多くの外国人、外国資本が
流入しているこのエリアでは、
経済的にその恩恵を受けている
地域住民も少なくないとみていましたので、
正直、ここまでの結果になるのかと
少し驚きをもって
見ているところではあります。

ただ、
ニセコ町や留寿都村における
地域住民の投票動向を見てみても、
大枠で同様の傾向が
示されたところをみると、
地域の方々の本音が
今回の選挙結果から
なんとなく推し測れる気が……

もちろん、
地域住民すべてが
外国人政策を主たる争点とみて
投票したわけではないでしょうが、
ひとつの傾向としてみる分には
あながち見当違いな
分析ではないのかな、と。

私もこの地域で
フィッシングガイドをやる
機会がある人間の一人ですから、
今回示された地域の方々の民意には
十分に思いを寄せた行動を
意識しないといけない。

そう心に刻むには、
とても良い機会と
なった気がしています。

続いて、
電源立地地域対策交付金が
手厚く措置されている地域の
選挙結果はどうだったのか。

結論から言えば、
道内他地域の郡部と比べても
投票動向に大きな差はなく、
与党候補が上位を占める
ほぼ想像どおりの結果になりました。

この地域の場合、
「エネルギー政策≒原発政策」ですから、
再稼働反対を唱える党の
得票が伸びないのはいつものこと。

ではありますが、
隣接するニセコ・倶知安エリアとは
投票傾向がまったく異なり、
終始こちらは
平穏・無風であった点について
しっかり受け止めて
おくべきなのかな、と。

選挙というのは、
自らの意思を示す
貴重な機会であると同時に、
地域住民の思いを推し量る
とても良い機会でもあります。

私たち釣り人が
釣り場の未来を考える上で、
その地域に住まう人々への配慮は
絶対に欠かせませんからね。

そうすることで、
トラブル発生のリスクを
可能な限り減らし、
地域住民とよそ者たる釣り人が
恒久的にWIN-WINの関係を
築けたら理想的。

後志地域における
今回の選挙結果を見て、
あらためて
そう再認識したのでした。

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