今週行けなかったら、
今年の春の支笏湖釣行は
打ち止めになっちゃうな。
ふと、そんな危機感を抱いたのは
昨日の昼過ぎのこと。
なんだかんだ1か月以上も
ご無沙汰になっていた支笏湖で
無性にロッドを振りたくなって、
急遽、現地へ向かうことを決めた。
ちゃんとした心の準備もせずに
フィールドに向かったものだから、
いろいろと忘れ物も多い。
さらに、足場の悪いところを
歩き続ける気力もなかったので、
旧有料道路側で、
お気軽フィッシングを決め込むことにする。
このポイント最大の問題点は、
キャッチした魚を撮影するスポットが
極端に少ないこと。
だから、あまり好んでは
エントリーしないのだけれど、
今日のところは、仕方ない。
釣れた時は、その時。
いい写真は撮れなくても仕方ないと
腹をくくることにした。
現地に着くと、
モーラップのキャンプ場あたりから、
猛烈な爆風が湖面に吹き込んでいた。
風向きを計算に入れて湖面に降りたから、
波をかぶることはなかったものの、
まともなキャストができないほどの強い風。
しばらくは、風と格闘しながらの
釣りを余儀なくされる。
キャスト開始から30分が経過した頃、
さっきまで吹き荒れていた爆風が
ウソのようにピタッと止んだ。
このタイミングは、
支笏湖お決まりのチャンスタイム。
とは言え、バイトが極端に少ない
今年の支笏湖では、
過度な期待はできない。
それでも、定石通りというか何というか
すぐにロッドティップに
違和感を感じることになる。
すかさずアワセを入れると
かすかな生命感は感じるが、
ほとんど重みは感じない。
そして寄ってきたのはこの魚・・・
支笏湖の在来種、(チビ)アメマス。
私はGW前までしか、
春の支笏湖で釣りすることがないので、
実は、この魚と出逢うことがあまりない。
サイズも小さいし、
コンディションもまだまだ。
お世辞にも、地元のアングラーから
大切にされているとは言えない
魚ではあるけれど、
個人的には、とても貴重な魚だと思っている。
幸いにして、大きなダメージを
与えることはなかったが、
大型魚を意識して、
トレブルフックを付けていたことを
ちょっと後悔しつつ、丁寧にリリースする。
フックをシングルに交換し、
すぐにキャストを再開する。
そう、チャンスタイムは一瞬なのだ。
すると、すぐにアメマスがヒット!
先ほどの魚よりは「長い」が、
やはりスキニーで、
コンディションはまだまだ。
ランディングもせず、
数カット、写真を撮影して、
すぐにリリース。
次のチャンスをうかがうことにする。
キャスト再開から2投目、
今度は、”モォソ"っというバイト。
一瞬ドキッとさせられたけれど、
アワセを入れると、
それほどのトルクは感じない。
それでも、今度はどうやら
何とか「鱒」と呼べるサイズの
魚ではあるようだ。
うねりも残っていたので、
ちょっとだけ慎重にやり取りをして、
無事にランディング。
45cmのランドロックサクラマスであった。
支笏湖のサクラマスって、
何が素晴らしいかというと、
シルバーメタリックの美しさも去ることながら、
やはり、背中の色の美しさだろう。
この個体は、だいぶ緑色に寄っていたけれど
中には、完全なブルーバックと
呼んでもいいような個体もいる。
ただ、4月の石狩管内は、
ヤマメの禁漁期間中。
できれば、禁漁期間が明ける
6月に出逢いたい魚であった。
ここから、波は徐々におさまり、
チャンスタイムはすぐに終了。
それから1時間程度、
キャストを続けてみたけれど、
これと言ったチャンスは訪れなかった。
終了間際になって、
ようやく30cmくらいの
小さいブラウンがヒットしたものの、
足元でフックオフ。
あえて、それ以上粘る理由もないので、
午後の気分転換を終了することにした。
ランドロックサクラマスが
ヒットしたということは、
確実に季節が進行していることの証し。
しかも、チビアメまでヒットしたのだから、
やはり、水の中の季節の進行は
例年よりも早いのでしょう。
今年の春の支笏湖の不調については、
その理由について、アングラーの間で
いろいろとささやかれているようです。
ただ、現実的に、
たった一つの人為的な要因で
フィールドに劇的な変化が起こる可能性は
極めて低いと考えた方が
合理的だと思うのですよね。
このブログを訪問してくださった皆さんにも、
玉石混交の情報に一喜一憂することなく、
その素晴らしいロケーションも含めて、
支笏湖の釣りを
心から楽しんでもらえたらいいなと
私は思っています。