(前回から続く)
ミルクランド北海道(外部リンク)。
ホクレン農業協同組合連合会が主体となり
北海道酪農を盛り上げ、
北海道産の牛乳乳製品の
消費を拡大することを目的として、
スタートした運動だ。
確かに、ここ北海道の乳製品は
全体的なクオリティーが高い。
奇をてらうことのない
シンプルなフレーズで、
個人的には好感を持っている。
今回は、わざわざこのブログを
訪問してくださっている皆さまに、
道北の釣り旅に合わせて楽しめる
立ち寄りスポットと
地域限定のコアな特産品を
紹介することとしたい。
翌朝、朝一番のひと勝負を
仕掛けてみたのだけれど、
残念ながら、
イトウからの反応は得られず。
朝3時過ぎには、
シジミ漁の船が頻繁に天塩川本流を
行き来していたから
集中してイトウを狙うには
ちょっとばかり条件が悪かった。
ただ、これは例年のことであって、
事前に予想していたこと。
すぐに宿に戻って、
ゆっくりと朝食を摂り、
のんびりと朝風呂に浸かって、
しばし仮眠をとる。
チェックアウトの時刻を迎えるころには、
捕獲対象がイトウから
地域の特産品へとシフトしていた。
まずは、「てしお温泉夕映」の売店で
「てしお ChuChuプリン」を購入。
かつて品切れ続出となった
ご当地プリンのひとつであるが、
今回は、タイミングよく2種類をGET。
Chu Chu と
マヨネーズを吸うように食す
その食べ方に注目が集まるけれど、
味わいも文句なしにウマイ。
「てしお温泉夕映」を後にして、
この時期限定のシジミを調達するため、
天塩町内の販売店に立ち寄ってみる。
今年は漁獲量が少ないそうで、
危うく入手し損ねるところであったが、
ご主人のご厚意もあり、2袋限定で
何とか手に入れることに成功した。
みそ汁やパスタにして食べるのが
今から楽しみで仕方がない。
次なるターゲットは、
天塩町のまちはずれにある
ウノカフェ(外部リンク)。
牧場が経営する
いわゆる6次産業系カフェだ。
ここでは、プレーンヨーグルトと
ソフトクリームを購入。
ついでに地元のパン工房で焼く
こだわりパンもGETできた。
ソフトクリームは
ふわっとした濃厚系の味わい。
インスタ映えするビジュアルなのだけれど、
余計な原料が入っていない分、
すごく溶けやすいので、
写真も撮らずにガブリといってしまった。
天塩町を後にして、
向かうはオホーツク海沿岸の浜頓別町。
西から東に向かって、
イトウの生息河川を
何本も横切りながら進んで行くと、
「やませ」の影響で、
海が近づくにつれ急に気温が下がってきた。
ついさっきまでは、
半袖でちょうどよかったのに、
そんな恰好でまちを歩いていたら、
変なヤツだと思われてしまいそうなほど
冷たい空気に覆われている。
気温11℃。
そりゃ、寒いわけだ。
今年に入ってからオープンした道の駅に、
テナントとして入る
パン屋さん「こんがり堂」には、
ちょっとした行列ができていた。
ただ、今回の目的地は、
Aコープ浜頓別店(外部リンク)。
商圏人口の少ないこの地域にあって、
地元密着で頑張っている
農協系のご当地スーパーである。
狙っていたのは、
「さるふつ牛乳」と「川村さんちのウニ」。
ところが、「さるふつ牛乳」は
無事にGETできたのだけれど、
「川村さんちのウニ」は残念ながら品切れ。
何度も食して、間違いなく
ウマイことはわかっているし、
季節限定でもあって、
楽しみにしていたのだけれど、
こればっかりは仕方がない。
生産量の少ない「さるふつ牛乳」を
GETできただけでも
良しとしなきゃいけないな。
それから、浜頓別町の町はずれにあって、
10年来、毎年のように訪れている
山奥の茶屋「べこっこ」(外部リンク)にも
立ち寄ってみたのだけれど、
タイミング悪く、お休み。
お気に入りのソフトクリームは
残念ながら、しばらくの間、
「おあずけ」となってしまった。
ここから、国道275号線を経由して、
音威子府方面へと車を走らせる。
途中、中頓別町市街地にある
明月庵田中屋さんで
しおラーメンをいただいた。
何を隠そう、ここのラーメンは、
今も昔もずっと無化調。
田舎の食堂で気取らずに食べたい
典型的な旨いラーメンなのだ。
和風だしの風味漂うその優しい味わいは、
日頃からラーメンに文句が多い私を
確実に黙らせてくれる。
たぶん5年以上は、
この味に触れていなかったのだけれど、
久しぶりに食べても、
心が落ち着く味わいに変わりはなかった。
その先、今度は、
道の駅「ピンネシリ」に立ち寄る。
先日、札幌駅にある
北海道どさんこプラザで、
中頓別町役場の方に試飲させていただいた
「なかとん牛乳」(外部リンク)を
購入するためだ。
「生産量が少なく、品切れの際はご容赦を」
と言われていたから、
購入できるか不安もあったけれど、
無事に「なかとん牛乳」をGET。
そろそろ手持ちのクーラーBOXも
満タンになってきたので、
後は朱鞠内湖を横目に見ながら、
のんびりと帰路に就くこととした。
家に帰り、楽しみにしていた
プレーンヨーグルトを味見すると、
とっても濃厚で
ほんのりとチーズのような香りが・・・
それを確かめてから、
柑橘系のコンフィチュールを合わせたら、
うん、ホント言うことなし!
1kg入りの大容量だから、
1週間くらいは十分に楽しめそうだ。
一緒に購入したこだわりパンも、
私のお気に入り、
アラジングラファイトトースターで
じっくりと焼いてみると、
小麦の香りが立ち、
もっちりとした食感も最高。
とにかくウマいし、いかにも日持ちが
しなさそうな味わいだからと、
思わずたくさん食べてしまった。
さてさて、次は、
こちらもお楽しみの牛乳飲み比べ。
どちらも低温殺菌の
ノンホモジナイズ牛乳である。
「さるふつ牛乳」は
以前にも紹介したとおり、
私の大のお気に入り。
その美味さは、
いつでも饒舌に語れるくらい
ちゃんと熟知しているつもりだ。
そうすると、
「なかとん牛乳」が「さるふつ牛乳」に
どこまで肉薄出来るかが
最大の注目点であった。
ところが・・・、である。
なんと、私も、カミさんも
「なかとん牛乳」に軍配を上げたのだ。
写真をよく見てもらうとわかるのだが、
「なかとん牛乳」はかなり黄色味が強い。
実は、市販の高温殺菌牛乳と比べると
「さるふつ牛乳」もかなり黄色く見える。
それを凌駕するのだから、
「なかとん牛乳」の黄色さは
ハンパじゃないのである。
その昔、ヨーグルトやプリンが人気で
胆振管内伊達市に本社を構える
「牧家」さん(外部リンク)の
生産担当の方から聞いた話であるが、
元気のイイ牧草を食べた牛の乳は
決まって黄色くなるということ。
それこそが、自然な姿をした
旬の牛乳なのだと言う。
大量生産品に慣れた消費者からは
「色がおかしい」と
クレームが来ることもあるそうだが、
初夏の時期に牛乳が黄色くなるのは
むしろ自然なことらしい。
確かに言われてみれば、
黄色味を帯びた牛乳は、
普段以上に風味豊かで
味わい深いようにも思える。
なるほど色を見た時点で、
「なかとん牛乳」のポテンシャルの高さに
気が付かなければ
いけなかったというわけだ。
そうそう、試飲をさせてもらったときは、
電車内で爆睡した直後。
それじゃあ、本当の味は
わからないよなあ~
でも、北の大地、北海道に
釣り旅でやってきた皆さんに
本気でおススメできるアイテムが
ひとつ増えたのは、なんとも心強い。
あとから気が付いたことだが、
殺菌温度と時間が、
「さるふつ牛乳」の78℃20分に対し、
「なかとん牛乳」は65℃30分。
そのあたりにも、
違いを生み出す理由が
あるのかもしれない。
これからは、中頓別を訪れたら、
「なかとん牛乳」を
必ず購入することになりそうだ。
だからと言って、
「さるふつ牛乳」への
想いを断ち切ることなんて
もちろん、あるはずがない。
極端に人口密度が低い
宗谷管内のオホーツク海側に位置する
これらの小さなまちに
複数のハイクオリティーな
牛乳が存在することにこそ、
大きな価値があるというものだ。
札幌一極集中に歯止めがかからない
ここ北海道の現実。
こうした価値ある地域の特産品が
これからも作り続けられることを
心から願ってやまない。
やっぱり北海道は、ミルク王国だー!
そう感じるのに十分な
週末のひとときを
存分に満喫させていただきました。
酪農家の皆さん、加工現場で働く皆さんに
こころから感謝です!