醤油職人に感謝!

銀座、松屋。

上京するとき、
私が必ず立ち寄る場所です。

日本で最もキラキラしていて
私がとっても苦手とする場所・・・

それでも、あえて
そこに立ち寄るのには
明確な理由があります。

それは、北海道の日常生活に
欠かすことのできない
旨い醤油がそこにあるから。

そう、日本各地の
こだわりの醤油を取り扱う
セレクトショップ「職人醤油」さんが
テナントとして入っているんです。

「職人醤油」さんの本店は、
群馬の前橋市にあるようですが、
東京への出張ついでに
前橋まで足を延ばすのは
さすがに時間的に厳しい。

ならばということで、
銀座、松屋に立ち寄るのが
恒例になっているんですよね。

戸井の本マグロ、
積丹のブリ、
初山別のヒラメ、
羅臼のメンメ、
苫小牧のホッキ、
日高の銀聖、
利尻のエゾバフンウニ・・・

びらとり和牛、
ルスツ豚、
新得地鶏、
焼尻サフォーク、
今金こまち豆腐・・・

北海道には、海の幸、山の幸とも
ここには書ききれないほどの
ハイクオリティーな食材が
たくさんあります。

そのほとんどすべてが、
醤油と相性抜群!

けれど・・・

批判があることを承知で言うと、
北海道には旨い醤油がない。

この見解は、
あくまでも私の主観。

なんですけれど、
「職人醤油」さんの取扱いブランドの中にも
メイドイン北海道の商品がない。

見る人が見ても、
やっぱり思うところがあるんだなと
思ったりするわけで・・・

できることなら、調味料も含めて、
すべて北海道産原料で
とびきり旨いモノをつくれればいい。

けれど、産地にこだわりすぎるあまり、
料理の味が落ちてしまうとするならば、
それは、本末転倒以外の
何物でもなくなってしまいます。

そんなわけで、
今回は、9つの蔵の商品を購入。

さらに、渋谷でも
魚醤を数点を追加購入し、
これでしばらくの間は
安泰な状況になりました。

食材と醤油の相性を確かめながら、
理想の組み合わせを模索・・・

日常の食卓で、
そんなふうな楽しみ方ができるのも
言ってしまえば、北海道に住む者の
特権みたいなものですよね。

ホント、醤油職人の方々には
感謝の言葉以外思い浮かびません。

ここに訪問してくださっている
道産子のみなさんには、
是非、一度、こだわりの醤油で
いつもの料理を
作ってみてほしいと思います。

きっと、皆さんの日常に
新鮮な風が吹き込まれるはずです。

また、道外にお住いのみなさんには、
釣り旅で北海道を訪れる際、
お気に入りの醤油を1本、
カバンにこっそりと
忍ばせておくことをおススメします。

北海道の食材の本当の凄さを
心ゆくまで楽しんで
もらえるんじゃないでしょうか。

日本各地で、
地域に根付いた多様な醤油文化が
今もこうして受け継がれていることは
決して、当たり前のこととは思えません。

工業製品化された醤油でも、
十分においしいと言えるだけの
品質が保証されている時代・・・

そんな時代背景の中で、
伝統的な製法を守りつつ、
手間暇かけて、こだわりの醤油を
つくり続ける職人の方々には、
本当に頭が下がる思いです。

それは、北海道内で、
こだわりの農産物を作り続けている
農家さんをリスペクトするのと同じこと。

活動するフィールドが、
北海道内なのか、
道外なのかの違いだけなのだから、
地産地消という概念よりも
ものづくりの質が優先して
評価されることの方が
むしろ自然なことなのだと思いますね。

またしても、北海道産品に対して
毒を吐いてしまいましたが、
それは、ひとえに
北海道を愛するがゆえのこと。

道内にも、職人の皆さんが
試行錯誤を繰り返しながら、
醤油をつくっている会社があることは
もちろん私も知っています。

北海道産米を全国に誇れる
ブランドにまで成長させた
農家さんたちと同じように、
その努力が近いうちに実を結ぶことを
切に願っていようと思います。

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