北の大地のクリスマス

早いもので、
今日はクリスマスイヴ。

不思議なもので、
歳を重ねるごとに
ドンドンと時の流れを
速く感じるようになるんですね。

この勢いじゃ、気が付いたら
フィールドを歩くこともままならない
よぼよぼの爺さんになっていそう。

やっぱり、
今、この瞬間を大切にして
生きていかないといけないな。

さてさて、北の大地のクリスマス。

ひとつの特徴と言えば、
街を歩くカップルが
露骨にベタベタしてないこと。

道産子にとっては
当たり前のことなんだろうけれど、
私が首都圏で見てきた景色とは、
だいぶ様子が違うんですよね。

だから、イルミネーションを前に
ベタベタしているのは
ほとんどが道外・海外からの旅行者。

ホントくだらない洞察なんだけど、
文化の違いとして見れば、
なかなかに興味深いものです。

そんな街の喧騒から
隔離された生活を送るオッサンは、
いつものように
近所のスーパーに買い物に出かけます。

そして、いつものように
鮮魚コーナーを覗いてみると、
青森県産の天然真鯛が
並んでいるではありませんか。

しかも、ぜ~んぜん高価じゃない。
むしろ、養殖物よりも安いくらい。

もちろん、
迷うことなく購入しちゃいました。

買い物リストにないモノを
衝動的に買っちゃうクセは、
きっと一生治らないのでしょうね(笑)

ところで、
私が北海道に上陸した当時は、
道内で天然真鯛を手に入れるなんて
ホント、至難の業だったわけです。

それを思うと、
ここ10年、20年での海水温の変化は
やっぱり顕著なのでしょう。

今年は、近所のスーパーの店頭でも
北海道内で水揚げされた
ヒラマサやカンパチ、
サワラにカマスなんかも
見かけることもありましたから・・・。

サケやサンマの不漁を思えば、
喜んでばかりもいられないのだけれど、
「大変だ!大変だ!」と
大きく騒ぎ立てたところで
結局、人間が自然の摂理に
アジャストしていくしかないのですよね。

もちろん、マクロな視点で言えば、
本当は自然の摂理なんかじゃなくて
人為的な問題というのが本質なのだろうし、
そこに積極的な対策を講じることは
当然、不可避なわけです。

けれども、
主語をひとりの人間とするならば、
現実を正面から受け止めつつ、
心地よく生活していくための
「知恵」が必要なのも事実。

そういう意味では、
ここ北海道で、
天然真鯛を気軽に食べられることを
まずは純粋に歓迎したいと思うわけです。

せっかく、天然真鯛を手に入れたので、
「早速刺身で」と言いたいところだけど、
今日は何を隠そうクリスマスイヴ。

そんな口実でもないと、
普段と違うことをやる理由もないから、
今日はあえて、普段はやらない
「真鯛のカルパッチョ」なんてモノを
こしらえてみました。

トッピングの水菜は、
今の時期でも手に入る
貴重な北海道産の葉物野菜。

冬場に近場の食材で
カルパッチョがつくれるなんて、
ちょっと不思議な感じはするのですが、
もちろん、悪いことじゃない。

天然真鯛のカルパッチョなんて、
外で食べたら結構な金額しちゃうから、
こんな素人くさい料理でもいいなら、
家でつくるのが正解かななんて
思ったりするわけです。

調味料も、
とりあえず醤油にこだわっておけば、
本格的な味わいに仕上がるし・・・。

やっぱり、職人醤油さんブランドは、
頼りになります!

せっかくのクリスマスだから、
ローストチキンなんぞも
なんちゃってな感じで仕込んでみました。

北海道にも新得地鶏などの
地鶏ブランドもあるにはあるのですが、
高価だし、手に入れるのも難しい。

なので、今回は、
一羽、千円くらいで買える
中札内産の若鳥を使ってみます。

せっかく仕込むのに
チキンだけじゃもったいないから、
北海道産のジャガイモも
一緒に鍋にぶち込んじゃいました。

使ったのは、
インカのめざめ、メークイン、
とうや、シャドークイーンの4品種。

シャドークイーンの紫が
料理に彩りを添えてくれるし、
それぞれのジャガイモの個性の違いが
素人の料理をそれっぽくしてくれます。

いろんなジャガイモを
いつでも安価で手に入れられるのは、
北の大地に住まう者の
特権と言えるかもしれませんね。

出来上がりのビジュアルは、
意外にもイイ感じ。

もちろん、なんちゃってでも
それっぽく仕上がるのは、
バーミキュラの鍋が
イイ仕事をしてくれているから
なんですけどね。

安い買い物じゃなかったけれど、
バーミキュラライスポットの
費用対効果はもの凄く高い。

自分で使ってみて、
それがよくわかりました。

味の方も、
思った以上の仕上がりでひと安心。

うらとうやのtoitaさんで仕入れた
最強の調味料「アルル塩」を
既存のレシピに逆らって
投入したのも功を奏したかな。

できるだけコストを抑えつつ
それっぽいクリスマスを存分に愉しむ。

ここ北海道なら、
ちょっとした工夫次第で
そんなこともできちゃうわけです。

さてさて、
抑えたコストはどこで吐き出すのかな?

今、一番欲しいのは、
ラバーネットが装着された
折りたたみ式の
巨大なランディングネット。

よし、なんとか
初売りセールで手に入れるぞ!

でも、きっと妄想のまま
終わっちゃいそうだけど・・・(笑)

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