特別な川

尻別川上流域の釣り
思う存分堪能した後、もう1カ所の
目的の場所へと向かった。

目的の場所とは、
長万部町を流れる長万部川。

長万部川は、落差の少ない流れが続き、
蛇行しながらゆっくりと流れ下って、
噴火湾へと注ぐ。

この長万部川、
となり町、八雲町を流れる遊楽部川あたりと
比較すると、渓相は単調だし、
魚影が特に濃いわけでもない。

それでも、この川には、
1年に1回、必ず釣行を重ねている。

それは、私がかつて
このまちで暮らした1年間の日々、
ずっと通い続けた特別な川だから。

海からの遡上アメマス
はじめてキャッチしたのも、
北海道初の尺ヤマメを手にしたのも
ここ長万部川。

今は、鱒たちへの期待はほどほどに、
当時と大きくは変わらない
思い出深い景色に身をゆだねるのが、
ここに来る何よりもの目的である。

そんな長万部川に立ってから、
最初の魚に出逢うまで、
およそ30分程度かかったであろうか。

その魚は、尺には遠く及ばないけれど、
午前中出逢った魚よりも
少しだけ大きいヤマメ。

「昔はもっとワイルドな風貌だったかな」
「黒点の細かさは健在だな」などと
思いを巡らせつつ、さらに川を釣り上る。

単発で訪れるヤマメのアタリを
丁寧に拾いながら、
脱渓場所の少し手前のポイントまで来た。

ここで出迎えてくれたのは、
40cmを少し超えたくらいの夏アメマス。

そうそう、長万部川では、
盛夏でも元気な遡上系のアメマスが
よくヒットしたっけな。

このアメマスを最後に、
本当に楽しかった一日は、締めくくられた。

北海道には、
尻別川上流域や長万部川のように
ライトタックルで
楽しい時間を過ごさせてくれる川が
たくさんあります。

尻別川のような有名河川を釣るもよし。
まだ見ぬマイナー河川を探索してみるもよし。

いろんな楽しみ方ができる
北の大地のフィールドに心から感謝です。

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